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ガンズ・アンド・ローゼズ『CHINESE DEMOCRACY』/大人のための最新ロック情報16。

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昨年からの往年のロックバンド、新作リリース・ラッシュ。

このクラシック・ロック・ムーヴメントとも呼ばれる状況を、“ ぶれない独楽 ” に例えながら、それらの新作の真偽を、牛歩ながらレビューし続けているわけですが、かねてよりお伝えしていたガンズ・アンド・ローゼズの新作が11月22日、遂に登場しました!



Guns 'N Roses / チャイニーズ・デモクラシー

GUNS N' ROSES『チャイニーズ・デモクラシー/CHINESE DEMOCRACY』。
01. Chinese Democracy
02. Shackler's Revenge
03. Better
04. Street Of Dreams
05. If The World
06. There Was A Time
07. Catcher N' The Rye
08. Scraped
09. Riad N' The Bedouins
10. Sorry
11. I.R.S.
12. Madagascar
13. This I Love
14. Prostitute

全世界初回出荷は400万枚を超え、日本でのオリコン・ランキング、アルバムTOP100では、12/1日付で初動5.8万枚をセールス。赤丸3位。
同オリコン輸入盤、総合洋楽、国内盤ランキング共に1位獲得。
因に同様に初登場3位を記録したAC/DC『BLACK ICE』の初動が、1.9万枚だったことを考えると、今作がいかに待望されていたかがわかるというもの。

オリジナル・アルバムとしては17年ぶり。
今作のレコーディング開始は1994年。実に14年の歳月と14億円とも噂される制作費が投じられたという。
さらに水面に浮かんでは消える泡のように、発売が噂され、断ち消え、アルバム名のみが独り歩きするという状況が続いてきた。

思えば、ガンズの栄光は短かった。
今作を除けば、アルバム数はたったの5枚。

1987年 Appetite For Destruction (アペタイト・フォー・ディスクトラクション)

アペタイト・フォー・ディストラクション/ガンズ・アンド・ローゼズ[SHM-CD]

1988年 GN'R Lies (GN'R ライズ)

ガンズ・アンド・ローゼズ/GN’Rライズ

1991年 Use Your Illusion I (ユーズ・ユア・イリュージョン1)

Guns N' Roses / Use Your Illusion 1

1991年 Use Your Illusion II (ユーズ・ユア・イリュージョン2)

Guns N' Roses / Use Your Illusion 2

1993年 The Spaghetti Incident? (ザ・スパゲティ・インシデント?)

ザ・スパゲティ・インシデント?/ガンズ・アンド・ローゼズ[CD]

あれから、約17年の時を経て今作は発表されたわけである。

そんな経緯から、自ずとファースト・アルバムでありながら至上の傑作となった『Appetite For Destruction』のような疾走感を期待しながら、CDを回すことになる。
しかし、そこには80〜90年代のようなギター・リフ中心のガンズは存在しない。
既にご承知のように、現在のガンズはアクセル・ローズ独りである。
ブルージーでヘヴィ・メタリカルな、スラッシュのギターの代わりに、アクセル・ローズという杞憂のロック・ジャンル一色で埋め尽くされている。
以前にも書いたがガンズはアクセルであり、アクセルがガンズというロック・ジャンルを表出している。

かつてはその固有のジャンルに、スラッシュのギターが添えられることで、80〜90年代初頭のヘヴィ・メタル・ムーヴメントの一因となされていた。と僕は思っている。

それがいまや、年間にして1億円の巨費をつぎ込みながら14年間継続してきた独りガンズ、いやアクセル=ガンズが、独り歩きしている状況なのだ。
詰まり、まだまだガンズというの名のアクセルのロックは進化の途中なのである。

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そんなわけで今作を一聴すると、各楽曲にまとまりがなく散漫に感じてしまうかもしれない。それは前述の通り、ヘヴィ・メタルという衣装を纏わない裸のアクセル・ローズのソロ・アルバムだと思えば、そのアプローチに異空の意味が浮上してくる。
かつての、バンドとしてのガンズ・アンド・ローゼズの短い活動期間から、17年が移ろったことを考慮すれば、今作におけるガンズの進化は当然であり、僕らの思惑を根底からひっくり返す楽曲群の個性が、俄然輝きを放つ。

クラシック・ロック・ムーヴメントという潮流に乗せて輸送されてくる、新作という名の仮面をつけた往年のセルフ・カヴァー的なロック(お約束のロック)は、そこには一かけらも存在しない。

既に風化した侘び寂びを尊ぶこの国の仏像ブームと、ガンズの17年の進化を混同してはいけない。
例えばタイの寺院に、常にピカピカに修復されながら現在も輝き続ける仏陀像こそ進化し続ける仏教の歴史を象徴しており、ガンズのそれも同じステータスなのだ。

だから、AC/DCのような繁栄時代に築いたスタイルで回り続ける “ ぶれない独楽 ” ではなく、自らのロックであるガンズを、現在進行形で回し続ける(崩し続ける)、アクセルという “ ぶれない独楽 ” を、僕は膝を正して迎え入れたい。

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GUNS N' ROSES公式HP



●過去のガンズ関連記事。
・『ガンズ・アンド・ローゼズ/大人になれないオヤジのロック46。
・『スラッシュ(ガンズ・アンド・ローゼス)/大人のギタリスト講座10。
・『大人のための、最新ロック情報!
・『スラッシュ/大人のための、最新ロック情報2。







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  1. 2008/11/28(金) 19:16:01|
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AC/DC『悪魔の氷/Black Ice』/大人のための最新ロック情報15。

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先月22日。
遂に、AC/DC15枚目のオリジナル・アルバム『悪魔の氷/Black Ice』発売!

結成35年。
全世界に1億4千万枚のアルバムを売り上げ、いまだに年間100万枚の旧作が売れ続けるワールド・フェイマス・ビッグ・バンドAC/DCの8年ぶりの新譜。
発売と同時に英米1位。
オリコン・アルバムTOP100でも3位。同総合洋楽1位。輸入盤2位、国内盤1位獲得。

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01. 暴走/列車 / Rock N Roll Train
02. 空が燃えている / Skies On Fire
03. 爆弾ジャック / Big Jack
04. 恋の発電所 / Anything Goes
05. 戦闘マシーン / War Machine
06. ぶち壊せ!! / Smash N Grab
07. ロック大戦争 / Spoilin’ For a Fight
08. 地獄の回転花火 / Wheels
09. 愛のデシベル / Decibel
10. イナズマの五月 / Stormy May Day
11. 殺し文句はロックン・ロール / She Likes Rock N Roll        
12. 金にはあきたぜ / Money Made
13. ロックン・ロール・ドリーム / Rock N Roll Dream
14. ロックで決めろ!! / Rocking All the Way  
15. 悪魔の氷 / Black Ic

【日本盤だけ&初回盤のみ】ビート・クルセイダースによるAC/DCトリビア学校
【日本盤だけ】英詞付28Pフルカラー・ブックレット*
【日本盤だけ】対訳
【日本盤だけ】解説:伊藤政則/高見展
【日本盤だけ】バイオグラフィー

●現メンバー
アンガス・ヤング (Angus Young) リードギター
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マルコム・ヤング (Malcolm Young) リズムギター
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ブライアン・ジョンソン (Brian Johnson) ヴォーカル
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フィル・ラッド (Phil Rudd) ドラム
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クリフ・ウィリアムス (Cliff Williams) ベース
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期待を胸に、もうワクワクしながら、我がMac miniにCDを滑り込ませました。
第一印象は「全部同じに聴こえる♪」だった。
否定的な意味じゃなく、♪をつけた理由はですね。最初は1つひとつの楽曲が、粒だって聴こえてこないほうが、僕には当たりってことなんです。
だから、もう何度も繰り返し聴き込むわけ。それでも相変わらず「全部同じに聴こえる♪」。この一見虚しい行為が最高に快感なのです。

何故なら僕には変なクセというか欠点があり、ある瞬間からスイッチを入れたように、それぞれの楽曲のディテールが、まるで遮幕を外したようにくっきりと際立ち、津波のように悩にインプットされはじめるのです。
かつては、デフ・レパードの『Pyromania』がそうだったし、最近だとクイーン+ポール・ロジャースの『ザ・コスモス・ロックス(the cosmos rocks)』などが同例で、そうなるともう大好きなアルバムになるわけです。

だから、逆に一発目で見えちゃうのは駄目なんです。J-POPとか。
すぐ飽きるから。

ついでに告ると、「マイケル・シェンカー『In The Midst of Beauty』/大人のための最新ロック情報7。」で、少々酷評したのは、更新を急ぎスイッチが入らないまま記事を書いたせいです。後日めでたくスイッチ・オンし、いまでは一日一回必聴盤になってます。(ごめん)

ってことで、AC/DC『悪魔の氷/Black Ice』も、発売から3週間で無事スイッチ・オン。
遅まきながら今作が、『地獄のハイウェイ』『バック・イン・ブラック』並の最高傑作と評されている意味を、いま僕も噛みしめているところです♪


(CD)AC/DC/地獄のハイウェイ


(CD)AC/DC/バック・イン・ブラック

だから、もし皆さんも一聴しただけで、「なんや、相変わらずやがな〜」と、(なんで大阪弁なのかわかりませんが)落胆しないで下さい。大きな損をします。

因に発見したのですが、10曲目 “ イナズマの五月 / Stormy May Day ” では、話題の100円ライターを使ったアンガス初のスライド・ギターが聴けるのだが、このリフがツェッペリンの “ In My Time Of Dying(フィジカル・グラフィティ収録) ” をリスペクトしており、実に微笑ましい。

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心配していたブライアンの声も健在。
今作は8年に渡るブランク中、5年の歳月をかけソング・ライティング。レコーディングはわずか6週間だったそうだが、今回プロデューサーのブレンダン・オブライエンは、メンバーが1曲録り終えると同スタジオの別室でブライアンがその曲にヴォーカルを入れるという計らいをしたそうです。
以前はメンバーが7〜8曲録音して、ブライアンもぶっ続けでヴォーカルを入れてと咽を酷使するやり方だったそうで、一転。今回は実に充実したヴォーカル・パートに仕上がっている。

アルバムを通しで聴いていると、ステージでのアンガスのアクティブなパフォーマンスや、マルコムの不動のポール・ポジションが見えるようです! 最高〜♪
既にワールド・ツアーがスタートしているようですが、来日決定が待ち遠しい。

35年間、正真正銘 “ ぶれない独楽 ” を体現してきたAC/DCは、ぴくりと揺らぎもせず、いまも回り続けているぜっ!!



AC/DC / BLACK ICE


AC/DC公式HP


●過去のAC/DC記事♪
・『AC/DC/大人になれないオヤジのロック16。
・『アンガス・ヤング(AC/DC)/大人のギタリスト講座8。
・『ボン・スコット(AC/DC)/本日28回目の命日!!!
・『AC/DC プラグ・ミー・イン!







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  1. 2008/11/14(金) 21:00:00|
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デフ・レパード、ホワイトスネイク武道館公演/大人のための最新ロック情報14。

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本日は、大人になれないロックオヤジのライヴ・レポ♪

10月24日。
いまやママさんコーラスに興じる家内と、演歌しか興味のない中一の息子を伴い、
先週金曜デフ・レパード、ホワイトスネイク武道館公演に行ってきました!

未見のデフ・レパードは、アルバム『X』公演以来6年ぶり、7度目の来日。
ホワイトスネイクは、3年ぶり10度目の来日とのこと。
僕がホワイトスネイクをライヴで観たのは、1980年代に3回。実に30年前後の時が流れてしまった。
因に最後に武道館に脚を運んだのは、確か2001年の和製ロックバンド、トライセラトップス以来7年ぶりだ。

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当日、あいにく雨模様の中、武道館の周辺には年齢層高めなオーディエンスが集結してくる。
80年代のHR/HM全盛時なら、まず九段下駅の1番、2番出口から武道館までの道々、皮ジャンないしアーティスト缶バッジ&ワッペンだらけのGジャンで武装したロックキッズたちが埋め尽くしたものだった。

アーティストも老いれば、我々とて同様。カジュアルな30代、会社帰りと思しきスーツ姿の40代〜50代も目立つ。
さらに、かつて追っかけだっだ? 40代の主婦? が独りできていたりする。
無論、僕同様家族連れもちらほら。そんな中会場に入って驚いたのは、軽食とビールを売っていること。場内のアナウンスでは飲食を禁じていても、ショーの最後まで売店ではビールを買うことができた。これはありがたい♪
昔じゃ、あり得なかったことである。

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最近の傾向なのか? 場外で公認アーティスト・グッズ、パンフレット販売をしている。これに長蛇の列ができていたためパンフを買い損ねてしまった……。
そんなグッズ販売のせいか、開場しても、各席にはまだ客はまばら。
夕食がてら軽食とビールで、開演前BGMを聴きながらしばしくつろぐ。

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19時ジャスト。
暗転とともに、ホワイトスネイク登場!
T字形に張り出した特設ステージにデヴィッド・カヴァーディールが立つと、ニューアルバム『GOOD TO BE BAD』の導入でお馴染み “ Best Years ” のスリリングなリフがはじまる。同時に8000人のオーディエンスの絶叫。
カヴァーディール本人も、その歓待に全身から喜びを発するかのように、何度もマイクスタンドを股間に突き立てて両腕で扱く。
57歳のカヴァーディールの、お約束のホワイトスネイク(パフォーマンス)は健在だ。

「この武道館のステージで再びプレイできるのは実に感無量だ。お客さんの温かい歓迎に感謝する」カヴァーディールのMC。

思わず鼻の奥がツンとくる……。

『GOOD TO BE BAD』からの選曲を中心に、往年の名曲を織り交ぜ、若手のレブ・ビーチとダグ・アルドリッチのギターが光る。

【セットリスト】懐かしの映像とともにどうぞ♪
01. Best Years
02. Fool For Your Lovin'
03. Can You Hear The Wind Blow
04. Love Ain't No Stranger
05. Lay Down Your Love
06. The Deeper The Love
07. Is This Love
08. Guitar Duel
09. A Fool In Love
10. Ain't Gonna Cry No More
11. Ain't No Love In The Heart Of The City
12. Give Me All Your Love
13. Here I Go Again
14. Still Of The Night

演奏中、カヴァーディールが積極的に、客席にマイクを向ける。
“ Ain't No Love In The Heart Of The City ” といった初期の名曲は50代前半、“ Is This Love ” あたりだとジャストタイムが40代前後あたりのはずだが、ニューアルバム曲含め、全曲8000人の大合唱である。

1階席で観ている僕には、往年と変わらぬカヴァーディールのシャウト&パフォーマンスに終止感動。だが、ステージ上部のモニターに映し出されるカヴァーディールの57歳の老貌に、なんともいえない寂しさと切なさがない交ぜになる。
ラストの “ Still Of The Night ” で終幕。アンコールなしの90分であった。



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20分間のセットチェンジ。
トイレに行き、新たなビールを購入。
BGMのAC/DC、“ For Those About to Rock (We Salute You) ” が生音と同等の音量になった8時50分、アルバム『Hysteria』から “ Rocket ” の導入エフェクト音とともにデフ・レパード登場!

T字の突出しに、ジョー・エリオット。
本ステージの雛壇中央にリック・サヴェージ、左にヴィヴィアン・キャンベル。右にフィル・コリン。雛壇最上部ど真ん中で、片腕のリック・アレンがシンセドラムを叩いている。

ディオ時代に観たヴィヴィアンはともかく、昔もいまも愛聴する、生デフ・レパードが眼の前にいる!

【セットリスト】懐かしの映像とともにどうぞ♪
01. Rocket
02. Animal
03. C'mon C'mon
04. Foolin'
05. Make Love Like A Man
06. Go
07. Love Bites
08. Mirror, Mirror
09. Bringin' On The Heartbreak
10. Switch 625
11. Hysteria
12. Armageddon It
13. Photograph
14. Pour Some Sugar On Me
15. Rock Of Ages
16. Bad Actress
17. Let's Get Rocked

新曲中心だったホワイトスネイクとは逆に、ほぼ往年のヒットソングのオンパレード!
さすがの僕もニューアルバム『Songs From The Sparkle Lounge』からの、“ C'mon C'mon ” あたりで場内の大合唱に加わる。
続いて、4曲目の “ Foolin' ” のアコースティック・リフが鳴り出した時点で感極まってくる。
僕が最初に聴いたデフ・レパードが『Pyromania』。何度聴いたかわからない。
そんな僕の哀楽をよそに、尚も大合唱は続く。
実に濃い。

こんなにロックを好きな大人が、現実にいることに感動する。
ひょっとしたら、この8000人のうちの何人かが、このブラックストライプを支えてくれているのかも知れないと思うと、また感極まるというものだ。

通して観ると、デフ・レパードのステージセットがそのままホワイトスネイクに流用されていたことに気づく。
デフ・レパード、ホワイトスネイクのダブル・ヘッドラインとはいえ、アンコールの3曲と、大合唱の濃さといいホワスネよりもアメリカで成功したデフ・レパードがヘッドであることは否めない。
実際、ホワイトスネイクだけでは、いまや武道館は張れないだろう。

でも、僕には夢のようなダブル・ヘッドライン。
アンコール・ラストの “ Let's Get Rocked ” での相変わらず冷めないバンドとオーディエンスの熱狂に、あることに気づく。

これは、若かりし時代を共有した、バンドとオヤジ&オバさんたちの同窓会である!

まるで、長渕剛のライヴではないか!!
ここに革新のロックはない。
まあ、当たり前か……。

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●過去のホワイトスネイク記事。
ホワイトスネイク/大人になれないオヤジのロック19。
ホワイト・スネイク『グッド・トゥ・ビー・バッド/GOOD TO BE BAD』/大人のための、最新ロック情報3。

●過去のデフ・レパード記事。
デフ・レパード/大人になれないオヤジのロック9。
デフ・レパード、新譜・祝来日♪/大人のための、最新ロック情報4。



ホワイトスネイク公式HP
デフ・レパード公式HP







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  1. 2008/10/29(水) 14:59:17|
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モーターヘッド『モータライザー』/大人のための最新ロック情報13。

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ぶれない独楽。
モーターヘッドこそ、33年にわたってぶれずに回り続ける独楽そのものだ。

無論、バンドの全盛期は1980年代前半である。
人気・商業面での浮き沈みも当然あったわけで、それでも時代に媚びず、頑にモーターヘッド・サウンドを表現し続ける。

2008年1月から制作が開始された今回の『モータライザー/Motörizer』は、06年『キッス・オブ・デス/Kiss of Death』以来2年ぶりの新作である。


モーターヘッド Motorhead / モータライザー (日本盤CD)

現メンバーは、レミー・キルミスター(V&B)、フィル・キャンベル(G)、ミッキー・ディー(D)。

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プロデューサーは今回で3度目の起用になる、キャメロン・ウェブ。
録音中、ミッキー・ディーに「最低だ。やり直し」と平然と駄目出し。
ギターのフィル・キャンベルはスタジオ初日に、キャメロンに向かってギターを投げつけ、出て行ったとか。
ミスター・モターヘッドであるレミー・キルミスターは、そうしたキャメロン・ウェブの、メンバーを発奮させるプロデュース手法を高く評価しているようだ。

そうやって自らの音楽性をどこまでも疾走させる、モーターヘッド・サウンドは今回も健在である。
一聴では粗野に感じるサウンドは、聴けば聴くほどに緻密で確かなテクニックの上に成立するスピード感であることに気づくし、その歌詞は非常にメッセージ性の高いものだ。

もっと謙虚になれよ
何様だと思っているんだ?
オンボロの中古車に乗った
ちっぽけな町の道化師に過ぎないんだ
(ティーチ・ユー・ハウ・トゥ・シング・ザ・ブルースより。対訳:国田ジンジャー)


表題の『モータライザー/Motörizer』は、直訳すると「自動車化する」という意味だそうだが、このアルバムを聴けば嫌なことを忘れ、図らずもヘッドバンキングしてしまうだろう。鬱屈した心情を吹っ飛ばすべく自らのアクセルを全開にしたくなるはずだ。
そう、まんまと聴く者をモータライズしてしまうのだ。
それほどにこの疾走感はポジティブである。

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モーターヘッド、いやレミーのロックに、迷い、疎外感、コンプレックスなど微塵もない。
そして聴く僕らも無条件で迷い、疎外感、コンプレックスを消失せしめるのだ。

だからモーターヘッドは、ぶれずに回り続ける独楽で居続ける!



Motörhead公式HP



●『モータライザー/Motörizer』をチェック!
01. ラナラウンド・マン/RUNAROUND MAN
02.ティーチ・ユー・ハウ・トゥ・シング・ザ・ブルーズ/ TEACH YOU HOW TO SING THE BLUES
03. ホエン・ジ・イーグル・スクリームス/WHEN THE EAGLE SCREAMS
04. ロック・アウト/ROCK OUT
05. ワン・ショート・ライフ/ONE SHORT LIFE
06. バリード・アライヴ/BURIED ALIVE
07. イングリッシュ・ローズ/ENGLISH ROSE
08. バック・オン・ザ・チェイン/BACK ON THE CHAIN
09. ヒーローズ/HEROES
10. タイム・イズ・ライト/TIME IS RIGHT
11. ザ・サウザンド・ネームズ・オヴ・ゴッド/THE THOUSAND NAMES OF GOD








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  1. 2008/10/21(火) 19:59:45|
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クイーン+ポール・ロジャース『ザ・コスモス・ロックス』/大人のための最新ロック情報12。

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クイーン+ポール・ロジャースの待望の新譜!
発売は先週17日。
例によって、聴き込みの日々でした。

誰もが知るところの “ ボヘミアン・ラブソディ ”、“ 伝説のチャンピオン ”、“ キラー・クイーン ” を作ったフレディ・マーキュリーが1991年11月24日に他界してはや17年。
クイーンといえば、やはりフレディの強烈な個性のうえに存在していたことは、いうまでもない。

残されたメンバー、ブライアン・メイ(G)、ロジャー・テイラー(D)、ジョン・ディーコン(B)の、フレディ亡きあとの失意は想像に難しくない。
実際、1990年代後期にミュージシャンを廃業してしまったジョン・ディーコンを尻目に、ブライアンとロジャーはソロ活動を模索しはじめる。

そんな中、2004年9月。
フェンダー・ストラトキャスター50周年記念イベントに、ブライアンが出演。
このイベントこそが、クイーン弟2章の幕開けを起因することになる。
このときブライアンは、フリー、バッド・カンパニーで活躍した名ヴォーカリスト、ポール・ロジャースと共演したのである。
この以外な取り合わせは、当日のファンはもとより、当の本人同士に大いなる音楽的可能性を示唆した。

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そして、同年11月。
英国、音楽の殿堂授賞式に、なんとブライアン、ロジャー、ポール3人揃っての出席。
往年の名曲 “ ウィ・ウィル・ロック・ユー ”、“ 伝説のチャンピオン ”と、ポールのフリー時代の名曲 “ オール・ライト・ナウ ” の3曲を披露。
ここでポール・ロジャースは、フレディ・マーキュリーの類い稀なるテクニックとカリスマを凌駕し、見事にクイーンの名曲を歌いあげたのでる。
それは、フレディの物真似でもなく、かつ曲のイメージは維持しながら、なによりもクイーンのファン意識を重視した、ポールの誠意あふれるパフォーマンスだった……。

翌12月には3人でのツアーを発表。
クイーン+ポール・ロジャースとして、翌2005年春からヨーロッパ公演。同年秋にはさいたまスーパーアリーナをかわきりに日本でもツアー敢行。

いよいよ昨年11月から、ロジャーの個人スタジオ「ザ・プライオリー」において、クイーン+ポール・ロジャースのオリジナル・アルバム『ザ・コスモス・ロックス(the cosmos rocks)』のレコーディング&ミックス作業が、先月まで行われた。
2005年のツアーからレコーディングまでの2年間の空白は、クイーン+ポール・ロジャースとしての可能性や互いの信頼感といった、あらゆる葛藤を消化するための濃密な時間だったのかも知れない。

何故ならば、今回の曲作りは全てクイーン+ポール・ロジャース。
プロデュースもクイーン+ポール・ロジャースである。
特筆すべきは、かつてジョン・ディーコン担当であったベース・パートも、ブライアンとポールが兼任。セッション・ミュージシャンを一切介入させず、常に3人揃っての演奏。頑にクイーン+ポール・ロジャースの3人での作業にこだわったそうだ。

こうして、クイーン+ポール・ロジャースの新譜、『ザ・コスモス・ロックス(the cosmos rocks)』が僕らに届けられた。

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ザ・コスモス・ロックス / クイーン+ポール・ロジャーズ

肝心の音源であるが、フレディとは別な意味で強烈な個性を持つヴォーカリスト、ポール・ロジャース色は否めない。
強いていえばフリー、バッド・カンパニーのギター・パートが、ブライアン・メイのお馴染み “ レッド・スペシャル ” の音色で彩られ、ロジャー・テイラーのドラミングが炸裂するという趣向性が強いように感じる……。
一聴しただけでは、お馴染みのクイーン・サウンドは皆無のように感じてしまう。

しかし! である。
アルバム6曲目の “ We Believe ” などに顕著だが、ほとんどの曲は、是非頭の中でポールの声を、フレディの歌声に置き換えて聴いてみてほしい。
それは紛れもなく往年のクイーンズ・ロックなのだ!
そこに気づいてしまえば、例えばフィレディが生きているとしても、この『ザ・コスモス・ロックス(the cosmos rocks)』は、2008年の最新のクイーンだったはずだ。とさえ思えてくる。
それだけポール・ロジャースのキャラクターが傑出しているということだ。

ブライアンとロジャーは、正にそこにこの新ユニットの可能性を見いだしたのではないだろうか?
詰まりポールという個性が、栄光のクイーン・サウンドを単にリメイクしていくのではなく、リニューアルするパワーを秘めているのである。

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だから、僕はクイーン+ポール・ロジャースというユニット名には多いに疑問である。ブライアン&ロジャーが亡きフレディに敬意を表し、クイーンを名乗っているのならむしろ逆であり、栄光のクイーンは一旦完結させるべきだ。と僕は思う。

そして、ブライアン&ロジャー+ポール・ロジャースとして新たなスタートを切るべきなのだ。

新生ジャーニーとは違う意味で、80年代全盛時のヴォーカリストを欠いたまま、お約束のリメイクを繰り返す、多くのバンドの新たなる道が、ここに示されている!
ましてや、クイーン解散時に誕生した高校生以下が、これから音楽シーンを支えていくわけで、ユーザーは僕のようなオヤジばかりではない。

今回の『ザ・コスモス・ロックス(the cosmos rocks)』は、一聴しただけで「クイーンじゃない!」と一蹴してしまったら、貴方は大いなる損をすることになるよ。


●では、一聴は百聞に如かず!
01. Cosmos Rockin’/コスモス・ロッキン ←チェック!
02. Time To Shine/タイム・トゥ・シャイン ←チェック!
03. Still Burnin’/スティル・バーニン ←チェック!
04. Small/スモール ←チェック!
05. Warboys/ウォーボーイズ ←チェック!
06. We Believe/ウィ・ビリーヴ ←チェック!
07. Call Me/コール・ミー ←チェック!
08. Voodoo/ヴー・ドゥー ←チェック!
09. Some Things That Glitter/サムシング・ザット・グリッター
10. C-lebrity/C-レブリティ ←チェック!
11. Through The Night/スルー・ザ・ナイト ←チェック!
12. Say It’s Not True/セイ・イッツ・ノット・トゥルー ←チェック!
13. Surf’s Up… School’s Out !/サーフ・ザップ、スクールズ・アウト ←チェック!
14. small reprise/スモール・リプライズ



●過去のクイーン記事♪
クイーン序章/大人になれないオヤジのロック65。
クイーンの軌跡/大人になれないオヤジのロック66。(リンク・動画貼りなおし)




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  1. 2008/09/29(月) 15:18:42|
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クイーンの軌跡/大人になれないオヤジのロック66。(リンク・動画貼りなおし)

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いよいよ来週9月17日。
待望のクイーン+ポール・ロジャースのニューアルバムが発売されます!
ってことで、あと1週間往年のクイーンに浸って待つことにしましょう♪



【第一期】1968~1975年
・『戦慄の王女(Queen)』1973年/英24位、米83位


・『Queen ll』1974年/英5位、米49位


・『Sheer Heart Attack』1974年/英2位、米12位


・『オペラ座の夜(Queen)』1975年/英1位、米4位


【第二期】1976~1981年
・『華麗なるレース(A Day At The Races)』1976年/英1位、米5位


・『世界に捧ぐ(New Of The World)』/1977年英4位、米3位


・『Jazz』1978年/英4位、米3位


・『Live Killers』1979年/英3位、米16位


・『The Game』1980年/英1位、米1位


・『Flash Gordon』1980年/英10位、米23位


【第三期】1982~2004年
・『Hot Space』1982年/英4位、米22位


・『The Works』1984年/英2位、米23位


・『カインド・オブ・マジック(A Kind Of Magic)』1986年/英1位、米46位


・『Live Magic』1986年/英3位、米未発売


・『The Miracle』1989年/英1位、米24位


・『王女凱旋! ~戦慄のライブ・クイーン~』1989年/英67位、米チャート外

・『Innuendo』1991年/英1位、米30位


・『クイーン・ライブ!! ウエンブリ-1986(Live At Wembley '86)』1992年     
  /英2位、米53位


・『Made In Heaven』1995年/英1位、米58位




改めて眺めるクイーンの軌跡は、やはり華やかである。

僕の中でのクイーンといえば、フレディ・マーキュリーとブライアン・メイだ。
勿論、走り、もたりはあるが、ドシンと重厚なロジャーのドラムと、それを確実にセーブするジョンの確かなリズム・ワークがあってこそなのだが……。

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先述したように、クイーン・サウンドをクイーン・サウンドたらしめているのはブライアン・メイのギター・サウンドである。
19世紀の暖炉の木材で自作した“レッド・スペシャル”の独特なサウンドには、ほかにも数々の工夫が凝らしてある。

・ボディが中空構造なため、ウォームなサウンドになる。

・3つのピック・アップに、コイルの巻き方向の正逆を切り替える位相反転スイッチがついていて、フェイズ・アウト・サウンドが出せる。

・通常のギターと違い、ピック・アップが直列で配線されており、高域が減りノイズが増える分、太い音になる。で、高域を補うためにトレブル・ブースター(エフェクター)とジョン・ディーコン自作のトランジスタ・アンプも一役買っている。

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ステージではVOXアンプを使うが、特にソロ・レコーディングには歪みのきれいなトランジスタ・アンプを好んで使ったようで、これらにより“キラー・クイーン”でお馴染みの独特なギター・サウンドが作り出された。

そして、やはりフレディ・マーキュリーという杞憂のヴォーカリストを置いて、クイーンは語れまい。
前回の来歴にも軽く触れたが、1946年9月5日、旧英国領ザンジバル島(アフリカ東海岸沖)で、フレディ・マーキュリーことファロク・バルサラはペルシャ系の両親のあいだに生を受けた。

彼が18歳になるまで、一家はインドに暮らし、フレディは寄宿学校で生活した。
5歳で叔母から、クラシック・ピアノの手ほどきを受け、寄宿学校時代にはロックン・ロール・バンドで地元では既に人気者だったという。

英国に移住し、イーリング・カレッジ・オブ・アートに進み、その自由奔放な校風の中で、それまでの被差別意識から解放され、既成概念に束縛されない創作活動に目覚めていった。フレディ・マーキュリーという大仰な名を名乗りはじめたのもこの頃だとされる。

インドでの寄宿学校時代、ペルシャ系でありながらアングロ・サクソン系の学校に入学したため、人種差別に苛まれ自らの異端を自覚。同時期に同性愛に目覚めたとされる。
しかし、彼が他界する前日1991年11月23日、自ら同性愛者でありエイズに冒されていることを声明するまで、その事実は封印されていた。
驚くことにクイーンという単語は、“オカマ”の隠語でもあるという。

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ロックの世界において、Tレックスのマーク・ボラン、フレディと親交の深かったデヴィッド・ボウイボーイ・ジョージフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドジョージ・マイケル、故クラウス・ノミと、自らのゲイを公然と認めているアーティストは多い。

同性愛者にすぐれた才能が現れるのは、子孫を繁栄しないため。
そのコンプレックスを、精神文化面で無意識に補おうと欲求するからだという説があるそうだ。

むろん、僕は同性愛を理解・許容できる人間ではないが、同性愛者を蔑視する気は毛頭ない。不妊症、同性愛などが文明の成熟具合により生じることは、狭い檻にマウスを過密状態にする実験でも立証されていることである。

だが、偉大なロック・バンド“クイーン”を担ったフレディ・マーキュリーという類い稀な才能を、同性愛から生る“エイズ”によって失ったことは、いかにも惜しく悲しい出来事である、と僕は認識している。

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それでは、今回もアルバム順に(1878年Jazz以降)動画をどうぞ♪
●Queen Fat Bottom Girls

●Queen - Bicycle Race

●Don't Stop Me Now

●Another one bites the dust Queen

●Queen - Flash Gordon

●QUEEN-The Hero

●Back Chat - Queen

●Queen- Body Language

●queen Put out the fire live

●JOHN LENNON QUEEN LIFE IS REAL

●Queen Radio GaGa Liveaid

●Queen - I want to break free

●Queen - Hammer to fall

●One Vision

●Queen "Who Wants to Live Forever"

●Queen The Miracle

●Queen - Scandal

●Innuendo

●Queen - The Show Must Go On - Music Video

●It's A Beautiful Day

●Queen - Let me live





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  1. 2008/09/09(火) 18:47:06|
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スティーブ・ヴァイ/大人のギタリスト講座11。(リンク・動画貼りなおし)

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僕がスティーブ・ヴァイを知ったのは、1985年デヴィッド・リー・ロスがヴァン・ヘイレン脱退後にソロ活動で発表した1986年『Sonrisa Salvaje』と1988年のアルバム『Skyscraper』であった。

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【Aポイント付】デヴィッド・リー・ロス David Lee Roth / Sonrisa Salvaje (輸入盤CD)
★試聴はここ

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【Aポイント付】デヴィッド・リー・ロス DAVID LEE ROTH / SKYSCRAPER (輸入盤CD)
★試聴はここ


当時のスティーブ・ヴァイは79年~82年までフランク・ザッパと活動し、84年にアルカトラズにイングヴェイの後釜としてピンポイントで参加した直後で、ドレッド・ヘアであり、正直そのテクニックといい風貌が単にロック畑の人間ではないな? という期待を抱かせた……。

スティーブ・ヴァイは1960年6月6日、NYのロング・アイランド、カール・プレイスにて生を受けた。
71年に11歳でアコーディオンを手にするが、あまり馴染めずに13歳の頃、興味はギターへと移る。
最初のギターは、テンポの5ドルのエレクトリックだったという。
その頃、同級生だったジョー・サトリアーニからジミ・ヘンレッド・ツェッペリンの曲を教わった。
その後、サトリアーニのタルサスのコピー・バンドだったサスラットで演奏し、今でも2人は親友だといわれる。

冒頭にも書いたが、スティーブ・ヴァイがただのロック・ギタリストではないのは、彼の確固たる音楽理論である。高校の音楽クラスではビル・スコットに理論や作曲を叩き込まれたのだ。
やがて、ボストンにある有名校バークレー音楽院に進み、モード・ハーモニー、ビック・バンドのアレンジなどを学んだ。
さらにスケール、コード理論、初見での読譜など、一日12時間以上も勉強したという。
とりわけ、採譜力も卓越しており、フランク・ザッパアラン・ホールズワースカルロス・サンタナなどを採譜していた。実際、在院中の78年にデモ・テープを送ったことで、フランク・ザッパとの親交が始まっている。

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影響を受けたのは主に80年代のロック・ギタリストで、ジミ・ヘン、ジミー・ペイジブライアン・メイエディ・ヴァン・ヘイレンランディ・ローズ、フランク・ザッパ。
ジミ・ヘンのコピーは相当な習熟度で、
「ジミ・ヘンを通して、コードに対する独自のアプローチ法を学んだ」
と、語っている。

そして、彼が2番目に多大な影響を受けたのがジャズである。
ウェス・モンゴメリージョー・パスアル・ディ・メオラなどや、テッド・グリーンの『Soro Guiter』などから影響を受けたとされる。
さらにプリンスのファンク・ミュージック、スティーブ・レイ・ヴォーンのブルース・ギター、ウィンダム・ヒルのマイケル・ヘッジスのアコースティック・ギターやアフリカのギター・ミュージックと、彼の興味は尽きることがない。

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それらの多方面な音楽をバック・ボーンとしたスティーブ・ヴァイの奏法は、当然多くのロック・ギタリストが採用するマイナー・ペンタトニック、ブルース・ベースというありきたりな表現を大きく逸脱する。(※コード理論はここで)

ソロやメロディはほとんどリディアン・モードで構築され、ストレートなマイナー・コードに固執せずミクソリディアンやドリアンを好む。
例えば、ほとんどマイナーに聞こえるメジャー6th、9thといったドリアン・サウンドを多様する。
リズム面では、フランク・ザッパから学んだポリ・リズムをいかし8/8拍子の上に7/8のリズムを積み上げて曲にアクセントを作る。
その上で、ジミ・ヘンに触発されたコード・メロディ、ウェス・モンゴメリー・スタイルのオクターブ奏法、ペダル・トーン、トライアドでのハーモニクスなど、正に変幻自在なギター・テクニックで聴く者の想像を超えた演奏を繰り広げる。

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フランク・ザッパのバンドに参加していた頃手にしていたのは、76年製のフェンダー・ストラトキャスターで、ザッパのギター・クルー、ミジェット・スロートマンによる、組み込み式オーヴァー・ドライブ、リング・モジュレーター、EQ、アレン・ピックのストラトブラスター・プリアンプ、フロイト・ローズのトレモロ・ユニット搭載の改造ギターだった。

アルカトラズ、デヴィッド・リー・ロス・バンドの頃は、ジャクソン、ギルド、アイバニーズといったギターを使っていたが、デビッド・リー・ロスとの最初のツアーで盗難にあったという。
80年代末期には、アイバニーズと契約し、JEMモデルの開発に貢献している。
アコースティックは全てギルド製。
弦はディーン・マークレーのブルース・スティール・ストリングス.003-042ゲージで、ダンロップのヘヴィ・ピックで弾きまくる。

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最初のアンプはフェンダー・デラックスで、今でもレコーディングには使っているそうだ。
現在は、マーシャルがメインであるが、JCM800、ジュビリー・シリーズ、JCM900といったヘッドを所有し、VHTパワー・アンプ、メサ/ブギー、ソルダーノのヘッドと多彩に使いこなす。
スピーカー・キャビネットは、マーシャルの30wセレッション・スピーカー4×12。
デヴィッド・リー・ロス・バンド時代のエフェクターは、ローランドSDE-3000デジタル・ディレイ、イーブンタイドSP-26T、949ハーモ・ナイザー、ヤマハSPX-90マルチ・エフェクト・ユニット、アイバニーズSDR-1000ステレオ・デジタル・リヴァーブ、t.c.エレクトロニクス2290ディレイが組み込まれた巨大なラック・システムを使用していた。

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余談ではあるが1986年に、ライ・クーダーと出演した映画『クロスロード』で、彼は悪魔のギター・プレイヤー、ジャック・バトラー役を演じる。
主人公のギター少年とギター・バトルを繰り広げるシーンがあり、正に“悪魔のテクニック”で少年を圧倒するが、結局ブルージーでゆるい少年の演奏に軍配が上がる。
昨今のテクニック至上主義の権化としてスティーブ・ヴァイが登場するのは皮肉な話であるが、それは映画の主題に賛同し、早弾きだけじゃなくフィーリングこそが最も大事なんだ、というヴァイのメッセージだと評価すると、重要な意味を持つB級映画でもある。
未見の方は、是非ご覧いただきたい。

スティーブ・ヴァイの超絶ギター・テクは、彼が培ってきた確かな音楽理論というバック・グラウンドから裏打ちされた必然である!
あえて、昨今のYouTubeなどに見られる、単に世界早弾き合戦的な低俗な指向ではないのだという揶揄を呈しておきたい……。


●Frank Zappa-Stevie's Spanking(Live)

●Alcatrazz-Jet to Jet(Live)

●David Lee Roth-Just Like Paradaise(PV)

●Whitesnake-Slide it In(Live)

●Steve Vai: The Attitude Song (live at the Astoria, London)

●Steve Vai-Tender Surrender(Live)

●For The Love Of God 2007

●Steve Vai-3neckGuiter Solo(Live)

●Joe Satriani,Steve Vai,Erick Jonson-Red House(96Live)

●Steve Vai - "K'm-Pee-Du-Wee" (Teaser)

●Crossroads (1986) duel




★試聴はここ






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  1. 2008/08/19(火) 16:35:31|
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ジャーニー『REVELATION』/大人のための最新ロック情報11。

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自らの信念を貫くこと。それは容易ではない。
勢いのあるときは、ぶれることなく、息切れすることもなく、周囲の人間ですらそのパワーに吸い寄せられるようにシンパシーと化し、個では不可能な状況さえ打破することが可能となり、さらに前進する。

しかし、勢い回り続ける独楽もやがては失速し、ぶれる。
独楽も重力と空気抵抗には抗えず、最後には静止するのだ。

それは、いつかは尽きる人の生と重なる。
独楽の失速・静止は、まるで人生の比喩のようだ。

1970〜1980年代に、僕が慣れ親しんだロック・バンドたちの昨今の新作を聴いていると、つい “ ぶれない独楽 ” という答えのでないテーマに突き当たってしまう。結論からいってしまえば、ぶれない永久独楽なぞあり得ないのだ。
同意で人の営みが有限である以上、かつての勢い、栄華もまた必ず尽きる。
だが、状況に抗わずにあるがままに、回り続ける努力は可能であり、その行為こそが “ 信念 ” なのだと、僕は最近思えるようになった。

そう “ 信念 ” とは “ もがき ” と、僕の中では同意なのだ。

昨年4月のナイト・レンジャーあたりを皮切りに、クラシック・ロック・ムーヴメントが動きはじめた。

5月、ラッシュ、新作リリース。
6月、ボン・ジョヴィ、新作リリース。
6月、オジー・オズボーン、新作リリース。
9月、ヴァン・ヘイレン復活。
11月、レッド・ツェッペリン復活。
11月、イーグルス、新作リリース。

今年に入り、
4月、ホワイト・スネイク、新作リリース。
4月、デフ・レパード、新作リリース。
5月、マイケル・シェンカー、新作リリース。
5月、ドッケン、新作リリース。
6月、モトリー・クルー、新作リリース。
6月、ジューダス・プリースト、新作リリース。

このあとも秋までに、メタリカ、クイーン+ポール・ロジャース、AC/DC、ガンズ・アンド・ローゼスなどのリリースが続く模様。
あたかも、1980年代にタイム・スリップしたかのようなリリース・ラッシュ!

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そして、今回のジャーニー『REVELATION』である。
だが、何故か日本盤が発売されていない。かつて絶頂期にワールド・ツアーの最初と最後を日本公演で飾り、締めくくったほどの人気バンドに、冷たくはないか?

さて、既にご存知のことかと思うが、現在のジャーニーにはスティーヴ・ペリー(Vo)は存在しない。
ドラマーもディーン・カストロノヴォに替わっている。

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新ヴォーカリストは、40歳のアーネル・ピネダというフィリピン人である。
アーネル・ピネダは幼い頃から、母のリクエストに答え、ラジオで聴き覚えたバーバラストライザンドやカーペンターズを歌っていた。
アーネルの才能に気づいた仕立て屋の母は、コンテストのたびの彼に衣装を新調するほど熱心に応援したが、アーネルが13歳のときに他界してしまう。
それを期に一家の家計はどん底へと落ち、一時アーネルはホームレスとなり、マニラ・パークでスクラップを集めて売り、暮らしていたこともあるそうだ。正にフィリピン版ホームレス中学生である……。
そして亡き母から受けた “ 歌うこと ” で、大人になったアーネルは、シンガーの道へ進むこととなり、マニラ、香港の小さな箱でポリス、レッドツェッペリン、ジャーニーらの曲を演奏するカヴァー・バンド、ZOOのヴォーカリストとして生計を立てていた。

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そこにジャーニーのニール・ショーン(G)が、偶然YouTubeでZOOのクリップを発見。昂奮したニールは真夜中にもかかわらずキーボードのジョナサン・ケインに電話したという。
そして昨年暮れに、米国でオーディションし、アーネルは見事ジャーニーの新ヴォーカリストとして正式加入を果たしたのである。

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ニール・ショーンから最初に国際電話でオファーを受けたとき、

「冗談だろ? って取り合わなかったんだ」(アーネル・ピネダ談)

だが、天から降って湧いたようなチャンスに、米国行きを決意。
ビザ取得のため領事館に向かうが、渡航目的を聞かれ、ジャーニーのヴォーカル・オーディションを受けるためだと答えると、にわかに信じてもらえなかったそうだ。
領事館員に、「じゃあ、ジャーニーの “ Wheels in the sky ” って曲を知っているか?」といわれ、その場で一節を歌って聞かせたところ、一発でビザを発給したという。

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実は、プロデューサーのケヴィン・シャーリーは、アーネルを米国に呼んで、新曲2曲だけ録音し、フィリピンへ帰すつもりだったそうだ。ところがあまりに高度な歌唱力を供え、なんといってもメンバーがあたかもスティーヴ・ペリーの分身のように彼を受け入れてしまった。
結局、新曲全曲と往年の名曲のリメイク、ツアーとトントン拍子にアーネルが加入した新生ジャーニーは動き出したのだ。
涙がでそうなシンデレラ・ストーリーではないか。
おまけに日本人のような風貌のアーネルには、自ずと感情移入してしまう。
マニラの場末のクラブで歌う、ZOO時代のアーネルを観ると泣けてくる。
彼の40年の苦労と努力、才能が、海を渡り、正に雲の上の存在だったニール・ショーンによって見いだされたのだ。

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ディスク:1
01. Never Walk Away ←チェック♪
02. Like A Sunshower ←チェック♪
03. Change For The Better ←チェック♪
04. Wildest Dream ←チェック♪
05. Faith In The Heartland ←チェック♪
06. After All These Years ←チェック♪
07. Where Did I Lose Your Love ←チェック♪
08. What I Needed ←チェック♪
09. What It Takes To Win ←チェック♪
10. Turn Down The World Tonight ←チェック♪
11. The Journey (Revelation)
12. Let It Take You Back (Exclusive bonus track for Europe) ←チェック♪

ディスク:2
01. Only The Young ←チェック♪
02. Don't Stop Believin' ←チェック♪
03. Wheel In The Sky ←チェック♪
04. Faithfully ←チェック♪
05. Any Way You Want It ←チェック♪
06. Who's Crying Now ←チェック♪
07. Separate Ways (Worlds Apart) ←チェック♪
08. Lights ←チェック♪
09. Open Arms ←チェック♪
10. Be Good To Yourself ←チェック♪
11. Stone In Love ←チェック♪

以上、チェックしていただいただろうか?
そうなのだ。
アーネル・ピネダの声色が、スティーブ・ペリーにそっくりなのである。
詰まりアーネルによって、変わらないジャーニーが存続している。
クリカンこと栗田貫一の物真似で、ルパン三世を成立させているような状況が、いまのジャーニーである。

いまや四半世紀を経たロックも歴史と化し、止まってしまった感がある。
21世紀だからとはいえ全く新しい、ロック以上の音楽は生まれていないのだ。
このブログ含め、ロックは語り継がれるものになってしまった。

今回のジャーニー『REVELATION』も、意外な事実(REVELATION)どころか、僕にはお約束のジャーニー節が満載で、非常にありがたいし心地よい。
ジャーニーもまた “ ぶれない独楽 ” となり、信念=あがきを貫いている。
無論、嬉しくないわけがない。懐かしさ、たくさんのパワーをもらっていると思う。

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僕らオヤジ・ロックファンは、どうしても往年の彼らをもとめてしまうし、バンド側も心得ているのか、それ以上になれないのか? どうだい。君の好きなあの頃の音だろ? とでもいうようにお約束の音源をリリースしてくる。

ただ、そこに安住する僕もまた、既に止まってしまったオヤジなのだろうか……。
大人のロック。なおも暗中模索は続く。






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  1. 2008/07/17(木) 13:00:56|
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ジューダス・プリースト『NOSTRADAMUS』/大人のための最新ロック情報10。

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益々パワー・アップする、クラシック・ロック・ムーヴメント!

往年のバンドのリリース・ラッシュに、聴き込みに追われ、ブログ更新が滞りがち。
そんな中、さらにクイーンメタリカAC/DCらの新作が秋までにリリースを控えている模様。たぶんガンズもね!
AC/DCは、イーグルス同様全米のウォルマートで独占販売。(日本では通常販売)
メタリカは、なんとCDRを販売し、キー・ワードを取得。
PCからアクセスして、楽曲ほか様々なオプション特典をダウンロードできるという趣向。

さて、現在もジャーニーの新譜が、僕の手元でまだ聴けずに放置されています。
なんせ、前回のモトリー・クルーにハマっていたのもつかの間。
その1週間後6月25日には、なんと! メタル・ゴッド、ジューダス・プリースト『ノストラダムス/NOSTRADAMUS』がリリース!!

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ディスク:1
01. Dawn Of Creation
02. Prophecy
←チェック♪
03. Awakening
04. Revelations
←チェック♪
05. The Four Horseman
06. War
←チェック♪
07. Sands Of Time
08. Pestilence And Plague
←チェック♪
09. Death ←チェック♪
10. Peace ←チェック♪
11. Conquest ←チェック♪
12. Lost Love ←チェック♪
13. Persecution ←チェック♪

ディスク:2
01. Solitude
02. Exiled
←チェック♪
03. Alone ←チェック♪
04. Shadows In The Flame
05. Visions
←チェック♪
06. Hope
07. New Beginnings ←チェック♪
08. Calm Before The Storm
09. Nostradamus ←チェック♪
10. Future Of Mankind ←チェック♪

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ジューダス・プリーストといえば、僕が聴いていたのは、1988年『RAM IT DOWN』まで。


ラム・イット・ダウン

その後1993年のベスト『METAL WORKS』発表後、ロブ・ハルフォード脱退。


METAL WORKS 73-93

2003年の15枚目のアルバム『ANGEL OF RETRIBUTION』で、ロブ・ハルフォード復帰。


エンジェル・オブ・レトリビューション(CD)

そして、オリジナル・メンバーでは実に20年、ロブ・ハルフォード復帰後としては5年ぶりの新作が届いた。

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ご存知とは思うが、これが2枚組CD1時間40分におよぶ大作なのである。
そしてメタル・オペラ。そうコンセプト・アルバムである。
1970年代、ロックが多様化し、プログレッシヴ・ロックというジャンルが発生し、クラシック、アート性を加味し、アルバム全体をひとつのテーマでコンセプト化するスタイルが流行した。
ピンク・フロイドキング・クリムゾンエマーソン・レイク&パーマーイエスほか、ある意味レッド・ツェッペリンの『フィジカル・グラフィティ』などもコンセプション・アルバムである。

当時は、音楽を楽しむ環境がいまとはかなり違った。
大型のステレオ・セットの前に鎮座し、これまた大型のスピーカー・セットの前でひたすら陶酔するのが当時の音楽鑑賞であった。
その後ラジカセが流行し、音楽を手軽に持ち運べるようになる。
それがさらに進化し、ソニーが1979年7月1日にウォークマンを発売。
音楽は、持ち運べるものから、身につけるものへと変化した。
そのアクティブな鑑賞スタイルに平行するように、大仰なコンセプト・アルバムは姿を消し、世はシングル嗜好時代へと移行する。

そして21世紀。
いまやiPod時代である。
あのビヨンセの父親であり、彼女のマネージメントも手掛ける、ミュージック・ワールド・エンターテインメント代表のマシュー・ノウルズ氏にして、現在のミュージック・ビジネスにおける成功の秘訣はシングル・ヒットにあり、と断言しているのだ。

ずいぶん脱線してしまったが、話をジューダス・プリースト『ノストラダムス/NOSTRADAMUS』に戻そう。(長いって・・・)

そんな時代に逆行するかのようなこのコンセプト・アルバムは、あの16世紀、ルネサンス期フランスの医師、西洋占星術師、詩人であるノストラダムスの生涯をテーマとした大作である。
若い方は知らないかも知れないが、日本でも五島勉が『ノストラダムスの大予言』として紹介し、ベスト・セラー。大予言ブームが沸き起こった。
世紀末世界滅亡予言騒ぎが、社会現象にまでなったが、現在では全く違う視点での評価が生まれ、世界中で様々な研究が続いているのだという。
※http://ja.wikipedia.org/wiki/ミシェル・ノストラダムス師の予言集

2003年『ANGEL OF RETRIBUTION』の成功とそのワールド・ツアー終盤に、ジューダス・プリーストは、長い間の悲願であったコンセプト・アルバムに着手するにあたり、彼等のマネージャー、ビル・カービッシュリーに相談。
ビルはコンセプト・アルバムに必要不可欠な強力なテーマとして、ノストラダムスの生涯を描くことを進言。
因にビルは、あのロック・オペラ『トミー/TOMMY』、『四十人格/QUADRORHENIA』のザ・フーのマネージャーでもある。

触発されたメンバーはツアー終了後、ノストラダムスに関するあらゆる資料を集め、そのドラマティックな生涯に自らを重ねるようにのめり込んでゆく。
そんな、ノストラダムスと共に歩んだ旅(創作期間)が、2年におよび、母親がクラシック・ピアニストだったグレン・ティプトン(G)は、作曲にあたりノストラダムスのルネサンス時代を重ね、多くの曲をキーボードで作曲したそうだ。

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ヘヴィ・メタルを、レザー・コスチュームとハーレー・ダヴィッドソンの重金属イメージと重ね、それらをメタル・ミュージックの概念、“ 様式美 ” として定着させたジューダス・プリーストの信念。
それは、どんなことがあろうと自分の信念を曲げないということ。
その信念を体現するかのように、1971年の結成から37年に渡り、実に16枚のヘヴィ・メタル・アルバムとツアーによって彼等は世界中のメタル・キッズにメッセージし続けてきた。

ノストラダムスが疫病ペストを克服すべく医大から退学処分にあいながらも、特効薬を開発。だが、自らの2人の子供をペストにより失い、尚ペストと戦い、その後も数奇な人生を歩み、1566年7月1日、秘書に、
「明朝太陽が昇る頃にはベッド横の床に横たわり死んでいるだろう」と、予言。
翌朝、自らの予言通りの最期をとげた彼のドラマティックな人生とその信念が、ジューダス・プリーストの信念=メタルとガッチリ融合したのである。

“ 自らの可能性を信ずることにより、願いは成就する ”
この使い古されたような信念は、世俗の流れに抗えなくなっていく我々大人の胸にもずしんと突き刺さる。

だから、『ノストラダムス/NOSTRADAMUS』を何度も何度も聴き、ジューダス・プリーストの信念に僕は同調し、高揚し、汚れた自分を叱咤するのである。




ジューダス・プリースト/ノストラダムス(CD)



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  1. 2008/07/09(水) 20:55:57|
  2. 大人のロック。
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モトリー・クルー『SAINTS OF LOS ANGELES』/大人のための最新ロック情報9。

00motley_08_7_2.jpg

クラシック・ロック・ブーム真っ盛り!
なんと、6月18日には、モトリー・クルーの新譜『セインツ・オブ・ロスアンゼルス/SAINTS OF LOS ANGELES』がリリースされました。
おかげで、聴きこみに時間を要し、思うままにブログを更新できません。

01motley_08_7_2.jpg

既に聴いている方も多いと思いますが、全米チャート第1位を獲得した5thアルバム『ドクター・フィールグッド』を越えたとか越えないとか、賛否両論渦巻いております。


モトリー・クルー/ドクター・フィールグッド(紙ジャケット仕様)

日本のマーケットでは、さすがに派手なチャート・アクションはないが、それでもワールド・ツアー含め、来日公演もオプショナル化されれば、バンドには相当な収益が入るわけです。
単なる金儲けのための、新譜リリースなのか?
メンバーとて、みな往年の頃から30年前後の時が経ち、もう一花! 的な部分も多分にあるでしょう。
クラシック・ロック・ブームが、本物か否かは、全て新譜の出来不出来次第。

話をモトリー・クルー『セインツ・オブ・ロスアンゼルス/SAINTS OF LOS ANGELES』に戻すが、今回は完全にオリジナル・メンバーでの復活であり、スタジオ・アルバムとしては1997年『GENERATION SWINE』以来、11年ぶりの新譜である。

Motley Crue Saints of Los Angeles press conference ←チェック♪

6月17日付けのオリコン・デイリー・チャートでは初登場7位を記録。因に1位~6位は全て邦楽アーティストのため、洋楽アーティストでは首位。

先行シングルの表題曲 “ セインツ・オブ・ロスアンゼルス ” のPVと、数曲のライヴ映像は既にYouTubeを通じて公開され、センセーションを巻き起こした。(※同様のPVとライヴ映像、記者会見模様などが付録DVDにも収録されている)

02motley_08_7_2.jpg


ネット上での賛否を観ていると、『ドクター・フィールグッド』ほどの楽曲がない、といった批評を眼にするがどうだろう。
僕はかなり良い出来だと思う。

そもそも、問題児ニッキー・シックスのドラッグ体験を中心とした自伝「THE DIRT」に基づき楽曲化したのが、ニッキー率いるソロ・プロジェクトであるSIXX:AMであり、今回の新譜もその延長線上に位置する。

Sixx:A.M. - Life is Beautiful ←チェック♪
SIXX:A.M. Accidents Can Happen ←チェック♪
Sixx:A.M.-Pray For Me ←チェック♪

楽曲のほとんどは、ニッキーと、SIXX:AMのジェイムズ・マイケル(Vo)とDJアシュバ、そしてソング・ライターのマーティ・フレデリクセンが核となり書かれた。そこにミック・マーズとトミー・リーが参加して仕上げたそうである。
そして、プロデューサーは同SIXX:AMのジェイムズ・マイケルである。
実はこの人、スコーピオンズの新作のプロデュースも手掛ける多才なミュージシャンでもある。

01. L.A.M.F ←チェック♪
02. フェイス・ダウン・イン・ザ・ダート ←チェック♪
03. ホワッツ・イット・ゴナ・テイク ←チェック♪
04. ダウン・アット・ザ・ウイスキー ←チェック♪
05. セインツ・オブ・ロスアンゼルス ←チェック♪
06. マザーファッカー・オブ・ジ・イヤー ←チェック♪
07. ザ・アニマル・イン・ミー ←チェック♪
08. ウェルカム・トゥ・ザ・マシン ←チェック♪
09. ジャスト・アナザー・サイコ ←チェック♪
10. チックス=トラブル ←チェック♪
11. ディス・エイント・ラヴ・ソング ←チェック♪
12. ホワイト・トラッシュ・サーカス ←チェック♪
13. ゴーイン・アウト・スウィンギン ←チェック♪
14. キック・スタート・マイ・ハート(ライヴ) ←チェック♪
15. セインツ・オブ・ロスアンゼルス(ライヴ) ←チェック♪

04motley_08_7_2.jpg

何より、今回は日本盤をお薦めしたい。
英語が堪能な方はともかく、詩の内容が壮絶である。
ガキの頃から、L.Aのはみ出し者だったメンバーの成功とその果ての葛藤が剥き出しとなった詩のひとつひとつが、モトリーの肉声としてリアルに突き刺さってくる。僕が特に気に入ったのが導入の “ フェイス・ダウン・イン・ザ・ダート ” である。

ガキの頃「おまえは生まれつきの負け犬だ」
 とばかり言われて
そんな俺が命かけてたのはルール破り

目指すのは世界制覇
数え切れない女とヤルこと
スーツなんか着るもんか
あんたみたいにゃなりたくねえ

そんなことなら死んだほうがまし
死んだ方がまし
頭に銃弾ブチこまれて
顔から地面に突っ伏したほうがまし

(※一部抜粋。対訳:中村美夏)

どう?
これぞモトリー。
アキバで惨劇を引き起こした、どこぞの引き蘢り青年に聴かせたいぜ、全く。

メンバーは、僕とほぼ同世代。
五十峠を迎えたオヤジが、

“ 頭に銃弾ブチこまれて 顔から地面に突っ伏したほうがまし ”

と、全身全霊シャウトしているのだ。

これぞ、ロックである!!

05motley_08_7_2.jpg




【送料無料選択可!】ザ・セインツ・オブ・ロスアンゼルス デラックス・エディション [SHM-CD +...



モトリー・クルー・オフィシャル・サイトでも、『セインツ・オブ・ロスアンゼルス/SAINTS OF LOS ANGELES』全曲試聴開始!








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  1. 2008/07/02(水) 18:48:14|
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