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デュアン・エディ/大人のギタリスト講座20。

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ギター・インストの達人デュアン・エディは、チャック・ベリーと並び、ロック・シーンの最前線にギターを押し上げた一人である。

レコード売上は全世界で、6000万枚以上。
彼ほど、ギター・インスト・ナンバーをヒットさせた男はいない。
おそらく、貴方の知っている曲も必ずあるはず。
いにしえのギタリストが続きますが、今回も一緒に学びましょう。



「ロックン・ロールにおいて、全面にギタリストがクローズ・アップされた走りがデュアン・エディだった。俺にとってのロックン・ロールは、すべてデュアン・エディとともにはじまったんだ」(ジョン・フォガティー/CCR談)

デュアン・エディは、1938年4月26日、ニューヨーク、コーニングに生を受けた。
5歳のとき、父親からいくつかのコードを教わり最初にギターで習った曲は“Wildwood Flower”だったという。それは父の所有したマーティンのアコースティック・ギターだった。

やがて、ニューヨーク生まれだった彼は地元ラジオのみならず、ウエスト・ヴァージニア、シンシナティ、ナッシュビルといった遠い局から届くカントリー・ミュージック番組に夢中になる。
好きだったアーティストは、ロイ・ロジャースジーン・オートリーといった、歌うカウボーイたちで、映画の中でギターを演奏する彼等の虜になる。

そして、父からケイのアコースティック・ギターをプレゼントされ、9歳の誕生日には叔母がラップ・スティールをプレゼントした。

デュアン・エディは、10代でバンドを組み、カントリーやロカビリーのヒット曲をカヴァーしていた。この頃、彼がよく聴いていたのは、チェット・アトキンスマール・トラヴィス、グレイディー・マーチン、レス・ポール、スティール・ギターのジェリー・バードだった。

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1948年10歳で初めて、地元のラジオ曲から“Missouri Waltz”という曲を、ラップ・スティールで演奏した。

1953年、15歳の誕生日には1952年製ギブソン・レスポール・ゴールド・トップをプレゼントされる。
同時にアル・カッシーのバンドのギタリストとして、地元のクラブ・シーンで活動。
50年代半ばにはジャズにも傾倒し、バーニー・ケッセルハワード・ロバーツジャンゴ・ラインハルトなどを好んで聴いた。

この頃、譜面が読めなかった彼は、ジミー・ワイブルからレッスンを受ける。
当時のバンド・メンバーだったアル・キャセイも彼の演奏に幅をもたせる手助けをした。
50年代終わりにはブルースにも興味を持ち、B.B.キングの“Three-30-Blues”を、自らのヴァージョンでレコーディングしている。
トランペットのルイ・アームストロングなど、ギター以外のミュージシャンたちからも多いに影響を受けた。

1956年、デモ・テープだった“Soda Fountain Girl”と“I Want Some Lovin' Bady”を初めてシングル・カット。
そして、1952年製ギブソン・レスポールを、ディアルモンド・ピック・アップとビグスビー・のテイル・ピースがついたグレッジ6120チェット・アトキンス・モデルに交換。

1958年、デュアン・エディのプロデューサー、リー・ヘイゼルウッドが、低音弦でメロディーを弾くアイデアを授け、何か人と違うことをしたいという彼も多いに触発され、やがて数々の名曲を世に送りだすことになる。
“Rebel Rouser”、“Detour”など、彼のビッグ・ヒット曲の多くは4本の低音弦を使い、メロディにそった簡単なメジャー・スケールでシングル・ノート・ラインを演奏するというスタイルだった。

「簡単なことをやるほうが、トリッキーなことをやるより難しいときもあるんだぜ」(デュアン・エディ談)

「ソロを弾こうと思ったこともあるけど、自重したんだ。何か抜けた穴を残したほうが全部埋めてしまうより効果的だからね」(デュアン・エディ談)

音数が少なくわかりやすいデュアン・エディの曲は、彼の思惑通り聴く人の気持ちをひきつけ1960年には、英国ニュー・ミュージック・エクスプレス誌の人気投票で、エルヴィス・プレスリーフランク・シナトラを抜きナンバー・ワンの座に輝く。

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デュアン・エディのもう一つのトレード・マークは“ブーン・ブーン・トーン(トワンギー)”と呼ばれるトーンで、2つのピック・アップの中間かネックに近いほうでピッキングし、リア・ピック・アップだけを使いながら、正確なピッチ・コントロールによるトレモロ操作によって残響を効果的にいかしたものだった。

1960年代はじめ、ギルド社は彼のグレッジによく似たデュアン・エディ・モデルを作り、以来ステージではギルド、レコーディングにはグレッジと使い分けるようになる。
弦は、「.011、.017、.020(巻弦)、.034、.044、.054」。
ピックはマンドリン・スタイルの小さなものを好んだ。
最初のレコーディングに使用したアンプは、バディ・ホイーラーとディック・ウィルソン・マグナ・トーンで、15インチのジャンセン・スピーカーはJBLスピーカーとツイーターに交換、出力は100Wにブーストされていた。

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1950年代後半には、フェニックス在住のトム・ハワード・マコーミックが彼のために作ったカスタム・ハワード・マコーミックを使用。(このアンプは現在ライ・クーダーが所有している)
1970年代には、JBLを搭載したストランプを使用。
1980年代になって、フェンダー・ショウマンのソリッド・ステイトを使った。
トワンギー・トーンは、アンプのトレブル・トーンをフル・アップし、ベースを下げながら必要に応じてミドルをベストなところに調整。
よりパワフルなトレモロやリヴァーブを得るために、初期のレコーディングでは2100ガロンも入る巨大な水槽の中にスピーカーとマイクを設置した。

「家で弾いているとき、よくアンプのトレモロをオンにして、ベースでデュアン・エディの真似をしたものさ。彼の影響は大きいよ」(ジョン・エントウィッスル/ザ・フー談)

1950年代におけるシンプルでメロディックなロックン・ロール・ギター・インストゥルメンタルの草分けだった彼のスタイルは、1960年代、ベンチャーズシャンティーズといったサーフ・ミュージックの若手ギタリストを多いに刺激した。

「サーフ・ミュージックって、ちょうど息子の成長を見守っているいるようなものだった。スタジオ・ミュージシャンたちが、デュアン・エディをプレイしようって解説付きのスコアをよく手にいれたもんだって、話してくれたよ」(デュアン・エディ談)

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1963年の“Boss Guiter”のメジャー・ヒット後、シーンから遠ざかるが、P.F.スローンB.J.トーマスエミルー・ハリスウェイロン・ジェニングスフォリナー、ヴェンチャーズなど様々なミュージシャンのアルバムにゲスト参加。
1986年、イギリスのアート・オブ・ノイズがデュアン・エディ本人を迎えて“Peter Gunn”をカヴァーしたことで、再び話題となった。

翌87年には、ポール・マッカートニージョージ・ハリスンジェフ・リン、ジム・ホーンらがバッキングを担当してデュアンの復活作『Duane Eddy』が制作される。

有名なビーチ・ボーイズの“Surfin' USA”のイントロは、デュアン・エディの“Moovin' N' Groovin'”をリスペクトしたものであることを付け加えておこう!

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●Duane Eddy - Rebel Rouser

●Duane Eddy - 40 Miles of Bad Road (1959)

●Duane Eddy - Shazam

●DUANE EDDY / HONKY TONK / THREE-30-BLUES

●Duane Eddy - Forty Miles of Bad Road - music only

●Duane Eddy - Freight Train

●Duane Eddy - 'Cannonball Rag' (1975)

●DUANE EDDY PETER GUNN

●Duane Eddy Talks About His Guitar Heroes

●Duane Eddy Meeting B.B. King





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