
ハード・ロックをハード・ポップに進化させ、パフォーマンスや視覚効果をも取り入れ、文字通りハード・ロックのエンタテインメント化を遂行した、いわゆる“ビジュアル系バンド”の先駆こそが、Kissである。
今回はそのギタリスト、エース・フューレイにスポットを当て、
Kissの功績にふれてみたい。

エース・フューレイ(ポール・ダニエル・フューレイ)は、1951年4月27日、ニューヨークのブロンクスで3人兄弟の3男として生を受けた。
治安の悪いことで有名で、ヒップ・ホップ誕生の地とされるブロンクス地区。
そんな街に暮らしたエース・フューレイは、喧嘩に明け暮れる札付きの不良だったという。
彼の顔がちょっと歪んでいるのは、喧嘩のとき酒瓶で殴られ、整形手術をしたためだといわれる。
音楽一家に育った彼は13歳でロック・スターを志し、ギターを手にしたのは14歳。
ご多分に漏れず、父親からのクリスマス・プレゼントだった。
三つのハイスクールから放校されたあげく、夜間学校に身を寄せる。
影響を受けたギタリストは、ピート・タウンゼントとジェフ・ベックだが、18歳まであえて
ビートルズを聴かず、
ストーンズを聴きまくったそうだ。
ここにも、彼の崩落ぶりがうかがえるというもので、同じ反逆児として、ストーンズに傾倒したのである。

彼がギターを手にしたとき、初めて弾いたのが
ハーマンズ・ハーミッツの“ミセス・ブラウン”だったとされる。
そして初めてのバンドは“FOUR ROSES”。
そう、大好きなバーボンの名を拝借したのだ。
常に酒瓶片手に、彼がガラガラ声で陽気にしゃべるのは酒を口に含んでいるときだけだった。
それでも、有名になって大金を掴む夢を見続けた。
昼間は郵便局に務め、夜間はタクシーの運転手もした。

そんな彼にもある日、チャンスが訪れる。
1972年秋、そのとき歴史が動いた。
ジーン・シモンズ(B)、ポール・スタンレイ(G)、ピーター・クリス(D)の無名バンドが、“ヴィレッジ・ヴォイス”誌に「リード・ギタリスト募集」広告を出しのた。
50名の応募者の中、無精髭と、赤とオレンジの互い違いのエース社のスニーカーで、30番目にオーディションを受けたエース・フューレイは、そうして当時無名だった“Kiss”の新たな血としてリード・ギタリストに迎えられたのだ。

Kissは1972年、ジーン・シモンズとポール・スタンレイによって結成。
結成当初は名無しバンドであったが、73年頃Kissと命名された。
当時グラム・ロック・バンドのように女性のような化粧をしてステージに上がっていた。
その延長であの独特のメイクに発展、素顔を隠したことであのKissのキャラクターが確立した。
それが功を奏しライブ活動で着々と頭角を表し、遂にカサブランカ・レコード設立第一番目のアーティストとして契約を勝ち取ることに成功する。
メンバーのニック・ネームがそれぞれのメイクの基であり、
ジーン・シモンズ=Demon
エース・フューレイ=Space-ace
ポール・スタンレイ=Star Child
ピーター・クリス=Catmanである。

1974年『地獄からの死者〜キッス・ファースト(Kiss)』で、デビュー。
75年の『アライブ〜地獄の狂獣(ALIVE!)』(ライブ盤)でブレイクした。
1980年以降、メンバー間の摩擦が生じメンバー・チェンジ。メイクを捨て素顔で活動し話題となる。95年、MTVアンプラグドにオリジナル・メンバーで復活、再びメイクを施し活動を再会した。
日本では聖飢魔II、X JAPANなどがリスペクトしたことで知られ、最近ではキャノン・イオス・キッスのCMでの子供たちのメイク、曲( I was made for Loving You )が話題となった。

エース・フューレイのギター・スタイルは、お馴染みのギブソン・レスポール+マーシャルのオーヴァー・ドライブ・サウンド。
オーソドックスを地でいく、彼のスタイルは
リッチー・ブラックモアや
エドワード・ヴァン・ヘイレンのようなトリッキーで派手な要素は皆無である。
冒頭にもふれたように、Kissはヴィジュアルを重視したポップ・ロック・バンドであり、決してギター・バンドではない。
トリッキーなことが最良なのではなく、バンドの一員としてバンドの個性を踏まえた堅実な“仕事”こそが最善であるということの代表が、エース・フューレイのギター・スタイルである。

Kissの代表曲“ラブ・ガン”のソロ頭を見ても、出だしは
ツェッペリンの“グッド・タイムス・バッド・タイムス”的なフレーズ、パターンでリフレインしていくフレージングは
クラプトン、ベック、
ジミ・ヘン、
ジミー・ペイジ、リッチーなどの影響を感じさせるものであり、それらを素材として組み入れるセンスは、やはりKissというビッグ・バンドのリード・ギタリストたる由縁なのである。

エース・フューレイは、ミュージシャンをやめたら油絵を描いて暮らすことが夢だそうで、実際Kissのあの有名なロゴ・マークも彼がデザインしたものだ。
1982年にKiss脱退。ソロ活動。
96年から再結成kissに参加。
2002年以降、ソロ活動に戻るが残念ながら現在まで、隠遁状態が続いている。
下記直リン動画に、ソロ活動の模様が観られるがワイルドかつルーディーな臭いは、
キース・リチャーズを彷彿するものがあると、僕は思うのだが……。
●History of Kiss●Rock-n-Roll All Night●Love Gun●Hard Luck Woman●I was made for Loving You●Sure know Something●Ace Frehley Guiter Solo Tokyo Japan●Ace Frehley & Shock Me●Ace Frehley Rock Soldiers●Ace Frehley Band Breakout
★試聴は
ここ!

★試聴は
ここ!
Blog Ranking
←Click! We Love “ROCK”!! テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽
- 2007/04/17(火) 12:06:28|
- 大人のロック。
-
| トラックバック:0
-
| コメント:10
こんばんわ!
マニー・パッキャオの試合を見ている者です(←何のこっちゃ)
エースのソロタイム映像を見ましたが、凄いですね!
ピックアップから炎が出ていて、燃やすくらいなら
私に1本欲しいです(^^)
80年代のKISSはヴィニー・ヴィンセントや
ブルース・キューリックなんかが居て、
エースは【過去の人】みたいな感じでしたけど、
オリジナル・メンバーによる再結成が当たり前の時代を迎えて
エースにとっても老後の貯えが増えて良かったかも?(^^)
最近は何をしているのか分かりませんが、
上から8番目の写真のようなルックスのまま
登場すると、昔からのファンはズッこけるでしょうね(←失敬な)
- 2007/04/17(火) 19:02:47 |
- URL |
- JIM #mQop/nM.
- [ 編集]
NOAさん
何故に当ブログに、デリヘル嬢が。。
HMが好きなんですか?
基本的にシモネタは、飲み屋ですることにしています(笑)。
- 2007/04/18(水) 12:01:33 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]
JIMさん
>こんばんわ!
マニー・パッキャオの試合を見ている者です(←何のこっちゃ)
笑。
最近、ボクシング観てないなあ。。
>エースのソロタイム映像を見ましたが、凄いですね!
ピックアップから炎が出ていて、燃やすくらいなら
私に1本欲しいです(^^)
同感です!(笑)
>80年代のKISSはヴィニー・ヴィンセントや
ブルース・キューリックなんかが居て、
エースは【過去の人】みたいな感じでしたけど、
オリジナル・メンバーによる再結成が当たり前の時代を迎えて
エースにとっても老後の貯えが増えて良かったかも?(^^)
ですね(笑)
しかし、ソロ・ライブを観ていると、エースはKissメンバー中で一番ロッカーだったのかも知れません。
ジーン・シモンズは俳優であり、実業家だったりしますし。。
>最近は何をしているのか分かりませんが、
上から8番目の写真のようなルックスのまま
登場すると、昔からのファンはズッこけるでしょうね(←失敬な)
下から2番目といわずに、上から数えるJIMさんが興味深いです(笑)。
今頃、静かに油絵でも描いて暮らしているのでしょうか。。。
- 2007/04/18(水) 12:10:35 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]
私はKISSのコピーからギターを始めたので、エースには
思い入れがあります。私にロックギターの基本を
教えてくれたのは間違いなくエースです!
Unmaskedまでのアルバムなら、殆ど弾けましたよ〜。
リフが中心ですけど(^^)
うちのサイトにも書いたのですが、エースは「俺もギターを
弾いてみたい!」とリスナーに思わせる事のできる数少ない
ギタリストの一人だと思います。ロックの塊みたいなプレイ
で個人的に爽快です。
そういえば、KISSにはエースの影武者が何人か居た様で、
DynastyやUnmaskedでは自分(エース)の曲以外は影武者が
プレイしているとネットで目にしました。逆に自分の曲では
ベースまでプレイしていたとか。当時、メンバー同士の
仲が悪かったというのは本当なんでしょうね。
ソロアルバムの発売直後ですし・・・。
因みにDestroyerでも何曲かスタジオミュージシャンがプレイ
している様です。Flaming YouthとSweet Painだったかな?
エースがあまりに時間にルーズだった為、プロデューサが
切れたんだそうで(笑)
- 2007/04/18(水) 20:34:03 |
- URL |
- カブリエル #RDRaKwtQ
- [ 編集]
ガブリエルさん
>私はKISSのコピーからギターを始めたので、エースには
思い入れがあります。私にロックギターの基本を
教えてくれたのは間違いなくエースです!
Unmaskedまでのアルバムなら、殆ど弾けましたよ〜。
リフが中心ですけど(^^)
おお、そうでしたか!
ちょっと、地味かなあとは思ったのですがやはりKissは外せないですし♪
>うちのサイトにも書いたのですが、エースは「俺もギターを
弾いてみたい!」とリスナーに思わせる事のできる数少ない
ギタリストの一人だと思います。ロックの塊みたいなプレイ
で個人的に爽快です。
特にソロ活動の演奏に、僕もロック魂を感じてます!
>そういえば、KISSにはエースの影武者が何人か居た様で、
DynastyやUnmaskedでは自分(エース)の曲以外は影武者が
プレイしているとネットで目にしました。逆に自分の曲では
ベースまでプレイしていたとか。当時、メンバー同士の
仲が悪かったというのは本当なんでしょうね。
ソロアルバムの発売直後ですし・・・。
へえ、そうなんだ?!
有名になって成功したいと願っていたエ−スでしたが、メイクで真の自分をアピールできなかったことに憤っていたのでしょうかね?
>因みにDestroyerでも何曲かスタジオミュージシャンがプレイ
している様です。Flaming YouthとSweet Painだったかな?
エースがあまりに時間にルーズだった為、プロデューサが
切れたんだそうで(笑)
リンクには貼りませんでしたが、TV番組かなんかでエースがホテルの部屋を滅茶苦茶にするのを再現するという企画物の動画がありましたが、かなりはちゃめちゃな男のようです(笑)。
- 2007/04/19(木) 12:13:59 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]
Penguinlandさん
>KissのロゴはAceだったんですか!
長いことKissを聴いてながら知らなかったです!
あのデザインは秀逸ですよね!
僕もこのブログを書きながら。もの凄く勉強しているひとりです♪
>Aceはひたすらペンタトニックですよね!
それがなぜか安心するというか(笑)、
味わいがあるというか、私も結構好きです。
どうしても、メイクから軽視されがちですが、骨太なロッカーだと思います!
>Kiss はファーストが好きです。
ライブでの定番曲が多いのもこのアルバムですよね。
曲がいいのに音があまりよくないのが残念ですが。
そうですね。
ファーストといえばかなり昔ですよね。
僕が高校ぐらい?ですから。。。
- 2007/05/28(月) 11:27:57 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]