
本日は、大人になれないロックオヤジのライヴ・レポ♪
10月24日。
いまやママさんコーラスに興じる家内と、演歌しか興味のない中一の息子を伴い、
先週金曜デフ・レパード、ホワイトスネイク武道館公演に行ってきました!
未見のデフ・レパードは、アルバム『X』公演以来6年ぶり、7度目の来日。
ホワイトスネイクは、3年ぶり10度目の来日とのこと。
僕がホワイトスネイクをライヴで観たのは、1980年代に3回。実に30年前後の時が流れてしまった。
因に最後に武道館に脚を運んだのは、確か2001年の和製ロックバンド、トライセラトップス以来7年ぶりだ。

当日、あいにく雨模様の中、武道館の周辺には年齢層高めなオーディエンスが集結してくる。
80年代のHR/HM全盛時なら、まず九段下駅の1番、2番出口から武道館までの道々、皮ジャンないしアーティスト缶バッジ&ワッペンだらけのGジャンで武装したロックキッズたちが埋め尽くしたものだった。
アーティストも老いれば、我々とて同様。カジュアルな30代、会社帰りと思しきスーツ姿の40代〜50代も目立つ。
さらに、かつて追っかけだっだ? 40代の主婦? が独りできていたりする。
無論、僕同様家族連れもちらほら。そんな中会場に入って驚いたのは、軽食とビールを売っていること。場内のアナウンスでは飲食を禁じていても、ショーの最後まで売店ではビールを買うことができた。これはありがたい♪
昔じゃ、あり得なかったことである。

最近の傾向なのか? 場外で公認アーティスト・グッズ、パンフレット販売をしている。これに長蛇の列ができていたためパンフを買い損ねてしまった……。
そんなグッズ販売のせいか、開場しても、各席にはまだ客はまばら。
夕食がてら軽食とビールで、開演前BGMを聴きながらしばしくつろぐ。

19時ジャスト。
暗転とともに、ホワイトスネイク登場!
T字形に張り出した特設ステージにデヴィッド・カヴァーディールが立つと、ニューアルバム『GOOD TO BE BAD』の導入でお馴染み “ Best Years ” のスリリングなリフがはじまる。同時に8000人のオーディエンスの絶叫。
カヴァーディール本人も、その歓待に全身から喜びを発するかのように、何度もマイクスタンドを股間に突き立てて両腕で扱く。
57歳のカヴァーディールの、お約束のホワイトスネイク(パフォーマンス)は健在だ。
「この武道館のステージで再びプレイできるのは実に感無量だ。お客さんの温かい歓迎に感謝する」カヴァーディールのMC。
思わず鼻の奥がツンとくる……。
『GOOD TO BE BAD』からの選曲を中心に、往年の名曲を織り交ぜ、若手のレブ・ビーチとダグ・アルドリッチのギターが光る。
【セットリスト】懐かしの映像とともにどうぞ♪
01.
Best Years02.
Fool For Your Lovin' 03.
Can You Hear The Wind Blow 04.
Love Ain't No Stranger 05.
Lay Down Your Love 06.
The Deeper The Love07.
Is This Love 08.
Guitar Duel09.
A Fool In Love10.
Ain't Gonna Cry No More 11.
Ain't No Love In The Heart Of The City 12.
Give Me All Your Love 13.
Here I Go Again 14.
Still Of The Night 演奏中、カヴァーディールが積極的に、客席にマイクを向ける。
“ Ain't No Love In The Heart Of The City ” といった初期の名曲は50代前半、“ Is This Love ” あたりだとジャストタイムが40代前後あたりのはずだが、ニューアルバム曲含め、全曲8000人の大合唱である。
1階席で観ている僕には、往年と変わらぬカヴァーディールのシャウト&パフォーマンスに終止感動。だが、ステージ上部のモニターに映し出されるカヴァーディールの57歳の老貌に、なんともいえない寂しさと切なさがない交ぜになる。
ラストの “ Still Of The Night ” で終幕。アンコールなしの90分であった。

20分間のセットチェンジ。
トイレに行き、新たなビールを購入。
BGMのAC/DC、“ For Those About to Rock (We Salute You) ” が生音と同等の音量になった8時50分、アルバム『Hysteria』から “ Rocket ” の導入エフェクト音とともにデフ・レパード登場!
T字の突出しに、ジョー・エリオット。
本ステージの雛壇中央にリック・サヴェージ、左にヴィヴィアン・キャンベル。右にフィル・コリン。雛壇最上部ど真ん中で、片腕のリック・アレンがシンセドラムを叩いている。
ディオ時代に観たヴィヴィアンはともかく、昔もいまも愛聴する、生デフ・レパードが眼の前にいる!
【セットリスト】懐かしの映像とともにどうぞ♪
01.
Rocket 02.
Animal 03.
C'mon C'mon 04.
Foolin' 05.
Make Love Like A Man 06.
Go 07.
Love Bites 08.
Mirror, Mirror09.
Bringin' On The Heartbreak 10.
Switch 625 11.
Hysteria 12.
Armageddon It 13.
Photograph 14.
Pour Some Sugar On Me 15.
Rock Of Ages 16.
Bad Actress 17.
Let's Get Rocked新曲中心だったホワイトスネイクとは逆に、ほぼ往年のヒットソングのオンパレード!
さすがの僕もニューアルバム『Songs From The Sparkle Lounge』からの、“ C'mon C'mon ” あたりで場内の大合唱に加わる。
続いて、4曲目の “ Foolin' ” のアコースティック・リフが鳴り出した時点で感極まってくる。
僕が最初に聴いたデフ・レパードが『Pyromania』。何度聴いたかわからない。
そんな僕の哀楽をよそに、尚も大合唱は続く。
実に濃い。
こんなにロックを好きな大人が、現実にいることに感動する。
ひょっとしたら、この8000人のうちの何人かが、このブラックストライプを支えてくれているのかも知れないと思うと、また感極まるというものだ。
通して観ると、デフ・レパードのステージセットがそのままホワイトスネイクに流用されていたことに気づく。
デフ・レパード、ホワイトスネイクのダブル・ヘッドラインとはいえ、アンコールの3曲と、大合唱の濃さといいホワスネよりもアメリカで成功したデフ・レパードがヘッドであることは否めない。
実際、ホワイトスネイクだけでは、いまや武道館は張れないだろう。
でも、僕には夢のようなダブル・ヘッドライン。
アンコール・ラストの “ Let's Get Rocked ” での相変わらず冷めないバンドとオーディエンスの熱狂に、あることに気づく。
これは、若かりし時代を共有した、バンドとオヤジ&オバさんたちの同窓会である!
まるで、長渕剛のライヴではないか!!
ここに革新のロックはない。
まあ、当たり前か……。

●過去のホワイトスネイク記事。
・
ホワイトスネイク/大人になれないオヤジのロック19。・
ホワイト・スネイク『グッド・トゥ・ビー・バッド/GOOD TO BE BAD』/大人のための、最新ロック情報3。●過去のデフ・レパード記事。
・
デフ・レパード/大人になれないオヤジのロック9。・
デフ・レパード、新譜・祝来日♪/大人のための、最新ロック情報4。●
ホワイトスネイク公式HP●
デフ・レパード公式HP
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- 2008/10/29(水) 14:59:17|
- 大人のロック。
-
| トラックバック:0
-
| コメント:12
はじめまして!
以前から拝見させていただいており、知識が狭くて浅い私にとっては、とても興味深い記事が多く、いつも楽しませていただいております!
今回、私も武道館へ足を運んだ同窓会組です!
開演前の場内写真、ありがとうございます。あのときの興奮がまた甦ってまいりました。
David Coverdale氏の変わらぬエネルギッシュでファン・フォーカスに徹したステージに感動しました。
引き続き、記事のほう楽しみにしております!
- 2008/10/29(水) 21:21:55 |
- URL |
- kumiko #fcWYAbdw
- [ 編集]
ホワイトスネイク&デフ・レパード、東京は盛り上がったようですね。
昨日、名古屋公演に行ってきました。
名古屋はねぇ、客の入りも悪くていまいち盛り上がりにかけるというか、ちょっと残念でした。
私、B席3階のチケットだったのに、演出の都合上、席が変更になりますと別のチケットを渡された。1階アリーナ席。
なんのことはない、席埋まらなくて、1階に集めたんだ。その1階すらいっぱいにならなかった。
寂しいね~、ホワイトスネイクだよ!信じられない。
ダブル・ヘッドライナーというのも考え物。両方好きな人にはたまらないライブだけど、どうもデフ・レパードのファンのほうが多かった。
デヴィット・カヴァーデルが何度も客席にマイクを向けるのだけど、全然声が上がってない。
ちょっとねぇ、不完全燃焼でした。
- 2008/10/30(木) 01:59:22 |
- URL |
- hard rock woman #-
- [ 編集]
同窓会に!!(笑)
初めて読ませて頂いたんですが、なんか共感しまくりでした!!
24日、一緒に歌ったんですね~!最高でしたよね!
また来て欲しいです!
ブログも応援してます!
- 2008/11/01(土) 09:08:47 |
- URL |
- Alice #-
- [ 編集]
HR/HMファンとしてマメにチェックさせていただいている34歳です。
私も大阪公演行ってまいりました。
ホワイトスネイク全盛期の世代ではないのですが、デビカバは偉大なヴォーカリストとして常々噂を聞いてきましたので相当期待していました。ステージに立つあの姿はもう圧巻ですごいオーラをかもし出していましたね、ただ声の方は、私の中でやや期待しすぎていたのか、少し物足りなかったです(でも年齢のことを考えるとスゴイことなのかも)
デフレパが予想以上にによかったです、ヴォーカルは少し太ってしまい残念でしたが、演奏、パフォーマンス、演出、すべてにおいてとても満足のいくステージでした。
やはり現代のアリーナ公演ではスクリーンを生かした映像演出は必須でしょう。個人的にはヘタな演出不要の骨太なライブが好きなんですが、アリーナ規模を盛り上げようと思うと相当実力のあるアーティストがベストの状態でのぞまないと、それは難しいように感じましたね。
- 2008/11/03(月) 17:36:53 |
- URL |
- daichang #-
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15さん
>まさしくGジャンを腕まくって行きますよ
オジさんはその昔、真夏の西武球場にGジャン腕まくりで行きました!
頑張れ♪
- 2008/11/14(金) 21:37:38 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]
kumikoさん
>はじめまして!
以前から拝見させていただいており、知識が狭くて浅い私にとっては、とても興味深い記事が多く、いつも楽しませていただいております!
こちらこそ、ありがとうございます。
勇気を出してコメントいただき、感謝致します♪
>今回、私も武道館へ足を運んだ同窓会組です!
開演前の場内写真、ありがとうございます。あのときの興奮がまた甦ってまいりました。
僕はほとんど80年代の若造の頃しか、武道館に行ってなかったのですが、今は自由でいいですね。弁当&ビールで開園前まったり過ごしました(笑)。
>David Coverdale氏の変わらぬエネルギッシュでファン・フォーカスに徹したステージに感動しました。
あの声はどこからでてくるのか?
僕も身震いしました♪
>引き続き、記事のほう楽しみにしております!
ありがとうございます。
kumikoのために頑張るよ♪
- 2008/11/14(金) 21:43:30 |
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- noodles2 #-
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hard rock womanさん
Kissですね♪
>ホワイトスネイク&デフ・レパード、東京は盛り上がったようですね。
昨日、名古屋公演に行ってきました。
名古屋はねぇ、客の入りも悪くていまいち盛り上がりにかけるというか、ちょっと残念でした。
私、B席3階のチケットだったのに、演出の都合上、席が変更になりますと別のチケットを渡された。1階アリーナ席。
なんのことはない、席埋まらなくて、1階に集めたんだ。その1階すらいっぱいにならなかった。
寂しいね~、ホワイトスネイクだよ!信じられない。
それはそれは。
嬉しいような悲しい物語です。
>ダブル・ヘッドライナーというのも考え物。両方好きな人にはたまらないライブだけど、どうもデフ・レパードのファンのほうが多かった。
デヴィット・カヴァーデルが何度も客席にマイクを向けるのだけど、全然声が上がってない。
ちょっとねぇ、不完全燃焼でした。
デヴィ・カヴァが可哀想過ぎる。。。
文中にも書きましたが、ワールド・ワイドな成功はデフ・レパの方が上ですから、致し方ないかも知れませんが。
- 2008/11/14(金) 21:48:25 |
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- noodles2 #-
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Aliceさん
>同窓会に!!(笑)
初めて読ませて頂いたんですが、なんか共感しまくりでした!!
24日、一緒に歌ったんですね~!最高でしたよね!
また来て欲しいです!
頂いたコメントを見ていると、地方により盛り上がりがまちまちだったようですが、懲りずにデヴィ・カヴァには頑張ってほしいです。
なんといっても日本のファンを大事にしてくれますから。
僕らも負けずに声援し続けましょう!
>ブログも応援してます!
Aliceのために頑張るよ♪
- 2008/11/14(金) 21:52:33 |
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- noodles2 #-
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daichangさん
>HR/HMファンとしてマメにチェックさせていただいている34歳です。
ありがとう♪
>私も大阪公演行ってまいりました。
ホワイトスネイク全盛期の世代ではないのですが、デビカバは偉大なヴォーカリストとして常々噂を聞いてきましたので相当期待していました。ステージに立つあの姿はもう圧巻ですごいオーラをかもし出していましたね、ただ声の方は、私の中でやや期待しすぎていたのか、少し物足りなかったです(でも年齢のことを考えるとスゴイことなのかも)
いや、年齢を考慮してやってください。
あれは、凄いことですよ。
>デフレパが予想以上にによかったです、ヴォーカルは少し太ってしまい残念でしたが、演奏、パフォーマンス、演出、すべてにおいてとても満足のいくステージでした。
僕はDVDで、事前に太ったジョー・エリオットに馴れていたんで、大丈夫でした(笑)。
>やはり現代のアリーナ公演ではスクリーンを生かした映像演出は必須でしょう。個人的にはヘタな演出不要の骨太なライブが好きなんですが、アリーナ規模を盛り上げようと思うと相当実力のあるアーティストがベストの状態でのぞまないと、それは難しいように感じましたね。
なるほど。
僕は少し逆で、あんだけみんなが知ってるヒット曲を持ち、大合唱をさそえるんだし、ステージを華美にしなくても良かったのではないかと。。
客席は歌うのに夢中で、映像なんて見てなかったのではないだろうか。。
大阪も盛り上がったようで、なによりです♪
コメントありがとうございました!
- 2008/11/14(金) 22:01:22 |
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- noodles2 #-
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昨年10月に来日してたんですね!
このブログで今知りました( ̄〓 ̄;)
デフ・レパードは大スキでしたが最近は聴いていませんでした。
あ~、その天罰ですね。。。
でも仕事あったし、地方在住だし、結局行けなかったとおもいます。(そう自分に言い聞かせます:汗)
一度も彼らのライブ行ったことないです。
死ぬ前には必ず行きます。
- 2009/02/03(火) 02:00:15 |
- URL |
- aiai #vZLq84e6
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aiaiさん
僕も彼等の全盛時を知りながら、一度も演奏をみたことがありませんでした。
ほぼ、CDの演奏を再現していて、感動ものでしたよ〜♪
- 2009/05/25(月) 14:18:16 |
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- noodles2 #-
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