
益々パワー・アップする、クラシック・ロック・ムーヴメント!
往年のバンドのリリース・ラッシュに、聴き込みに追われ、ブログ更新が滞りがち。
そんな中、さらに
クイーン、
メタリカ、
AC/DCらの新作が秋までにリリースを控えている模様。たぶん
ガンズもね!
AC/DCは、
イーグルス同様全米のウォルマートで独占販売。(日本では通常販売)
メタリカは、なんとCDRを販売し、キー・ワードを取得。
PCからアクセスして、楽曲ほか様々なオプション特典をダウンロードできるという趣向。
さて、現在もジャーニーの新譜が、僕の手元でまだ聴けずに放置されています。
なんせ、前回の
モトリー・クルーにハマっていたのもつかの間。
その1週間後6月25日には、なんと! メタル・ゴッド、ジューダス・プリースト『ノストラダムス/NOSTRADAMUS』がリリース!!

ディスク:1
01. Dawn Of Creation
02. Prophecy ←チェック♪
03. Awakening
04. Revelations ←チェック♪
05. The Four Horseman
06. War ←チェック♪
07. Sands Of Time
08. Pestilence And Plague ←チェック♪
09. Death ←チェック♪
10. Peace ←チェック♪
11. Conquest ←チェック♪
12. Lost Love ←チェック♪
13. Persecution ←チェック♪
ディスク:2
01. Solitude
02. Exiled ←チェック♪
03. Alone ←チェック♪
04. Shadows In The Flame
05. Visions ←チェック♪
06. Hope
07. New Beginnings ←チェック♪
08. Calm Before The Storm
09. Nostradamus ←チェック♪
10. Future Of Mankind ←チェック♪
ジューダス・プリーストといえば、僕が聴いていたのは、1988年『RAM IT DOWN』まで。
ラム・イット・ダウンその後1993年のベスト『METAL WORKS』発表後、ロブ・ハルフォード脱退。
METAL WORKS 73-932003年の15枚目のアルバム『ANGEL OF RETRIBUTION』で、ロブ・ハルフォード復帰。
エンジェル・オブ・レトリビューション(CD)そして、オリジナル・メンバーでは実に20年、ロブ・ハルフォード復帰後としては5年ぶりの新作が届いた。

ご存知とは思うが、これが2枚組CD1時間40分におよぶ大作なのである。
そしてメタル・オペラ。そうコンセプト・アルバムである。
1970年代、ロックが多様化し、プログレッシヴ・ロックというジャンルが発生し、クラシック、アート性を加味し、アルバム全体をひとつのテーマでコンセプト化するスタイルが流行した。
ピンク・フロイド、
キング・クリムゾン、
エマーソン・レイク&パーマー、
イエスほか、ある意味
レッド・ツェッペリンの『フィジカル・グラフィティ』などもコンセプション・アルバムである。
当時は、音楽を楽しむ環境がいまとはかなり違った。
大型のステレオ・セットの前に鎮座し、これまた大型のスピーカー・セットの前でひたすら陶酔するのが当時の音楽鑑賞であった。
その後ラジカセが流行し、音楽を手軽に持ち運べるようになる。
それがさらに進化し、ソニーが1979年7月1日にウォークマンを発売。
音楽は、持ち運べるものから、身につけるものへと変化した。
そのアクティブな鑑賞スタイルに平行するように、大仰なコンセプト・アルバムは姿を消し、世はシングル嗜好時代へと移行する。
そして21世紀。
いまやiPod時代である。
あの
ビヨンセの父親であり、彼女のマネージメントも手掛ける、ミュージック・ワールド・エンターテインメント代表の
マシュー・ノウルズ氏にして、現在のミュージック・ビジネスにおける成功の秘訣はシングル・ヒットにあり、と断言しているのだ。
ずいぶん脱線してしまったが、話をジューダス・プリースト『ノストラダムス/NOSTRADAMUS』に戻そう。(長いって・・・)
そんな時代に逆行するかのようなこのコンセプト・アルバムは、あの16世紀、ルネサンス期フランスの医師、西洋占星術師、詩人であるノストラダムスの生涯をテーマとした大作である。
若い方は知らないかも知れないが、日本でも五島勉が『ノストラダムスの大予言』として紹介し、ベスト・セラー。大予言ブームが沸き起こった。
世紀末世界滅亡予言騒ぎが、社会現象にまでなったが、現在では全く違う視点での評価が生まれ、世界中で様々な研究が続いているのだという。
※http://ja.wikipedia.org/wiki/ミシェル・ノストラダムス師の予言集
2003年『ANGEL OF RETRIBUTION』の成功とそのワールド・ツアー終盤に、ジューダス・プリーストは、長い間の悲願であったコンセプト・アルバムに着手するにあたり、彼等のマネージャー、ビル・カービッシュリーに相談。
ビルはコンセプト・アルバムに必要不可欠な強力なテーマとして、ノストラダムスの生涯を描くことを進言。
因にビルは、あのロック・オペラ『トミー/TOMMY』、『四十人格/QUADRORHENIA』の
ザ・フーのマネージャーでもある。
触発されたメンバーはツアー終了後、ノストラダムスに関するあらゆる資料を集め、そのドラマティックな生涯に自らを重ねるようにのめり込んでゆく。
そんな、ノストラダムスと共に歩んだ旅(創作期間)が、2年におよび、母親がクラシック・ピアニストだったグレン・ティプトン(G)は、作曲にあたりノストラダムスのルネサンス時代を重ね、多くの曲をキーボードで作曲したそうだ。

ヘヴィ・メタルを、レザー・コスチュームとハーレー・ダヴィッドソンの重金属イメージと重ね、それらをメタル・ミュージックの概念、“ 様式美 ” として定着させたジューダス・プリーストの信念。
それは、どんなことがあろうと自分の信念を曲げないということ。
その信念を体現するかのように、1971年の結成から37年に渡り、実に16枚のヘヴィ・メタル・アルバムとツアーによって彼等は世界中のメタル・キッズにメッセージし続けてきた。
ノストラダムスが疫病ペストを克服すべく医大から退学処分にあいながらも、特効薬を開発。だが、自らの2人の子供をペストにより失い、尚ペストと戦い、その後も数奇な人生を歩み、1566年7月1日、秘書に、
「明朝太陽が昇る頃にはベッド横の床に横たわり死んでいるだろう」と、予言。
翌朝、自らの予言通りの最期をとげた彼のドラマティックな人生とその信念が、ジューダス・プリーストの信念=メタルとガッチリ融合したのである。
“ 自らの可能性を信ずることにより、願いは成就する ”
この使い古されたような信念は、世俗の流れに抗えなくなっていく我々大人の胸にもずしんと突き刺さる。
だから、『ノストラダムス/NOSTRADAMUS』を何度も何度も聴き、ジューダス・プリーストの信念に僕は同調し、高揚し、汚れた自分を叱咤するのである。
ジューダス・プリースト/ノストラダムス(CD)♪ジューダス・プリースト公式HP♪ジューダス・プリースト9月来日!
←One Day One Click! We Love“ROCK”!! テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽
- 2008/07/09(水) 20:55:57|
- 大人のロック。
-
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| コメント:6
15さん
>もう販売してたとは(汗)
仕事が忙しくガンズを聴いたっきりでした
とりあえず久々にCD屋に行き買ってきます
レスが遅くなってしまいましたが、もう買いに行ったでしょうか?
僕はかなり気に入ってますが、15さんの感想はどうですか?
- 2008/07/29(火) 12:44:24 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]
ようやく手に入れ聴いてますよ
ノストラダムスのお話がヘヴィメタルでより過激に再現されていて
ジューダスの音も形もそのまんまで最高のメタルオペラだと思います
内容が濃いですね
全て合わせて一曲のような気がします
伊達にメタルゴッド名乗ってませんね笑
メンバーも年を感じさせないですね
- 2008/09/13(土) 20:53:07 |
- URL |
- 15 #-
- [ 編集]
15さん
>ノストラダムスのお話がヘヴィメタルでより過激に再現されていて
ジューダスの音も形もそのまんまで最高のメタルオペラだと思います
重厚なジューダス・サウンドが感涙ものです♪
聴けば聴くほどに、味わいのあるスルメのようなヘヴィ・メタル・サウンドですね!
>伊達にメタルゴッド名乗ってませんね笑
激しく同意!(笑)
- 2008/09/29(月) 15:37:05 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]