
今回は悲劇のデフ・レパードです。
1980年、『オン・スルー・ザ・ナイト』でデビュー。
翌年にはセカンド・アルバム『ハイ&ドライ』をリリース。
だが、この2枚は若い彼らのパワーが漲るイギリスバンド特有のざらついたハード・ロックでしかなかった……。
1984年に発表された『炎のターゲット』で、楽曲・アレンジ・録音の全てが完璧になり、当時びっくりしていたのも束の間、あれよあれよと全米チャートを上昇する。
最終的には当時一位に君臨し続けた、マイケル・ジャクソン『スリラー』こそ、抜き得なかったが全米2位まで浮上する。現在までに全世界で1000万枚を売り上げているそうだ。
そんな絶好調だった彼らに、1984年の暮れに最悪のピンチが訪れる。
ドラマーのリック・アレンがドライブ中、スピードの出し過ぎで制御しきれず、壁に激突し、左腕を切断してしまったのだ。
当時の音楽誌でそれを知った僕は、何て運の悪いバンドなんだと悲嘆にくれた覚えがある。全米トップ2にまでのし上がり、まさにこれから! というときに・・・。
ところが、1987年に片腕のリックを伴ってレフ・デパードは見事に復活する。
それが『ヒステリア』である。
メンバーはリックの事故に際し、解散とか別のドラマーをむかい入れることは一切考えなかったという。ひたすら、リックの回復を待ち続けたそうだ。
ドラムメーカーとのコラボレーションにより、片腕にも対応するシンセ・ドラムを駆使して完成した『ヒステリア』は全英1位。シングルで3枚、全米トップを飾っている。
現在全世界で1600枚を売り上げているそうだ。
そして、1991年初頭に再び悲劇が起きる。
今度はギターのスティーブ・クラークがアルコール中毒死するのである・・・。
だが、その苦作『アドレナライズ』は悲願の全米1位となるのである。
スピードの出し過ぎによる事故や、アルコール中毒死は確かに個人の過失かも知れない。だが、その逆境を乗り越えてきたメンバーの情熱や友情に僕は敬意を評したい。
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- 2006/02/03(金) 12:48:09|
- 大人のロック。
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