さて09年第一弾は、
ゲイリー・ムーア !
1968年のデビュー以来、ハード・ロック、ジャズ・ロックと常に自らのギター・サウンドを磨き続けるゲイリー・ムーアも御歳56歳。
1980年代、世界的なヘヴィ・メタル・ムーヴメントに乗り、日本でもギター・キッズのアイドルとしてシーンに
君臨した彼 が、本格的にブルースの世界に転向したのが1990年『スティル・ゴット・ザ・ブルース/STILL GOT THE BLUES』から。
以来、
アルバート・キング 、
アルバート・コリンズ 、
B.B.キング といったブルースの大御所たちからの洗礼を受け、2006年『オールド・ニュー・バラッズ・ブルース/OLD NEW BALLADS BLUES』、2007年『クローズ・アズ・ユー・ゲット/CLOSE AS YOU GET』をリリース。
年一枚ペースで、充実したブルース・ライフを発信し続けている。
・
スティル・ゴット・ザ・ブルーズ ・
オールド・ニュー・バラッズ・ブルース ・
クローズ・アズ・ユー・ゲット その間ヨーロッパ・ツアーで、確実にファンの心を捉えながら、昨年9月、日本では10月22日に『バッド・フォー・ユー・ベイビー/BAD FOR YOU BABY』がリリースされた。
ブルースとあってか、残念ながら日本でのチャート・アクションは、極めて地味ではあったが、『バッド・フォー・ユー・ベイビー/BAD FOR YOU BABY』は発売以来、聴きまくってきた。
これぞ教えたくない隠れた名盤である。
いまやロックのフィールドで語られることがなくなったゲイリー・ムーアであるが、アルバムは完璧なハード・ロック・ブルースと呼べるもので圧巻の仕上がりである。
「まだまだプレイすべきブルースの名曲はある」と豪語するだけあり、今作でも全11曲中、4曲が米国黒人ブルースのカヴァー。
○
ウォーキング・スルー・ザ・パーク (マディ・ウォーターズ )
●
WALKIN' THRU THE PARK (ゲイリー・ムーア)
○
モジョ・ブギー (J.B.ルノワー)
●
MOJO BOOGIE (ゲイリー・ムーア)
○
アイ・ラヴ・ユー・モア・ザン・ユール・エヴァー・ノウ (ダニー・ハザウェイ)
●
I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW (ゲイリー・ムーア)
などなどオリジナルと聴き比べると、明らかに2000年代型のブルースとしての極みへと到達させている。
また、80年代に演奏していたHR/HMに未練はなしと語っているゲイリーだが、今作でのオリジナル曲には、ブルースを基盤としながらもハードなリフが随所に配されている。
しかも彼の泣きのギターは健在。凄まじいほどのめくるめくサスティーン・サウンドが胸を打つ。
01.
バッド・フォー・ユー・ベイビー/ BAD FOR YOU BABY 02.
ダウン・ザ・ライン/DOWN THE LINE 03.
アンブレラ・マン/UMBRELLA MAN 04.
ホールディング・オン/HOLDING ON 05. ウォーキン・スルー・ザ・パーク/WALKIN' THRU THE PARK
06. アイ・ラヴ・ユー・モア・ザン・ユール・エヴァー・ノウ/I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW
07. モジョ・ブギー/MOJO BOOGIE
08.
サムデイ・ベイビー/SOMEDAY BABY 09.
ディド・ユー・エヴァー・フィール・ロンリー?/DID YOU EVER FEEL LONELY? 10.
プリーチャー・マン・ブルーズ/PREACHER MAN BLUES 11.
トラブル・エイント・ファー・ビハインド/TROUBLE AIN'T FAR BEHIND 僕もこういうブルースなら、ストレスなく楽しめる。
深夜、独りアイリッシュ・ウィスキーを飲りながら、好きな本でも読むとき、『バッド・フォー・ユー・ベイビー/BAD FOR YOU BABY』は、お薦めのハード・ロック・ブルースなのだ。
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2009/01/23(金) 20:58:45 |
大人のロック。
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