
80年代にハマッたバンドの中で忘れてはならないのが、『M.S.G』マイケル・シェンカー・グループである。
知る人ぞ知る伝説のフライングV、マイケル・シェンカーは当時世界中のギーター・キッズから神と崇められたギター・ヒーローだ。
しかし、この神は精神的にはかなり弱子なのである。
御存知ルドルフ・シェンカーの実弟で、西ドイツのハノーバー郊外で1955年1月10日に生れたそうだ。
9歳のとき兄のルドルフに触発されギターに目覚める。
70年にルドルフのバンド『スコーピオンズ』に参加。73年にドイツで行われた『UFO』ライブのサポートで、突然失踪したギタリストのピンチヒッターとしてUFOに参加。
74年には全英でプロモーション展開するが英語に不慣れなことと、もう1人のギタリストが気に入らない理由でプチ失踪。
75年にも3ヶ月失踪し、復帰後UFOはアメリカに進出する。
順調な活動を続けるが77年6月に3度目の失踪。。何と同棲中だった女と故郷ハノーバーに逃げ帰り新興宗教『ザ・ムーン』に入信する。
78年4度目の失踪。UFOを解雇される。
そして兄ルドルフのスコーピオンズに参加。
79年3月には神経性過労で倒れ、スコーピオンズを出たり入ったりを繰り返す。80年に入り自らのバンドのリハーサルに入るもアルコールとドラッグに侵され入院。8月に伝説のドラマー、コージー・パウエルを迎えソロ・デビュー・アルバム『神(帰ってきたフライング・アロウ)』で復活!
済みません、興味のない方には何のこっちゃ、って感じだと思いますが、全然神じゃないところが笑えるんです。
常に兄ルドルフに依存している駄目弟なわけです。有名なギブソン・フライングVももとはルドルフのを横取りしたんですから。しかし、フライングVは2本しかなくルドルフゆずりの1本はネックが折れていて鉄板で補強して使っているくらい彼にはなくてはならないギターだといわれる。
写真のように股に挟んで、ネックを力まかせに反らせてビブラートをかけるため折れるのだそうです。またクライベビーというペダル式のワウで独特のイコライジングサウンドを奏でるんですが、これは確か60年代製のもので半分壊れているために独自の音色が出ていたという秘話もある。
『神(帰ってきたフライング・アロウ)』6曲目の『イントゥー・ジ・アリーナ』というインスト曲は名曲である。好きな曲はたくさんあるが、このバンドはボーカルがネックだった。ゲーリーバーデンというイモ臭いボーカリストが今一つ好きになれなかった。ジャケットデザインはUFO時代からのカラミか、何とヒプノシスである。
忘れてしまったが80年代中期? に所沢の西武球場でロック・フェスがあり、何と前座がボン・ジョビ! 当時全米チャートを揺がしていたスコーピオンズも出演し、取りがマイケル・シェンカー・グループだった。
これは正に兄弟愛というか弟思いのルドルフが日本での熱狂的なマイケル人気を気遣って、取りを譲ったに違いない。
飛び込みでルドルフがマイケルと肩を並べて演奏したとき、泣きましたよ、オジサンは。。。
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テーマ:ハードロック - ジャンル:音楽
- 2005/08/18(木) 12:17:48|
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