アルバムの導入から、僕は久々に脳に電極を突っ込まれたかの衝撃を受けている。
ラッシュ5年ぶり18枚目のニュー・アルバム『スネーク&アローズ(Snakes & Arrows)』である!
僕が盛んに聴いたアルバムは、
1980年『パーマネント・ウェイヴス(Permanent Waves)』(全米4位)
1981年『ムーヴィング・ピクチャーズ(Moving Pictures)』(全米3位)
1982年『シグナルズ(Signals)』(全米10位)
1987年『ホールド・ユア・ファイア(Hold Your Fire)』(全米13位)
である。これらは今でも聴いている。
だから、この4枚のアルバム以外、僕には空白である。
それでも、先日ラッシュのギタリスト、アレックス・ライフソンを取り上げようと考えていたら、なんと5月2日に新譜が発表されることを知った。
5月14日付けオリコン・ランキング初登場赤丸40位!
ところが、週末地元のCD屋に走ったが、置いてない。
焦りながらも、結局日々の戯れ事に翻弄され、本日(25日)やっと入手!(仕事は戯れ事かい!)
いや~、ヤバいっす!
今朝から、ずっと連続で聴いています!!
メンバーの中で、どういう変革があったのか?
今回は正に原点回帰のプログレ・ハード!
日本版のみ、ニール・パート(Ds)のセルフ・ライナー・ノーツの翻訳が付いている。
そして、新たな若手プロデューサー、ニック・ラスキュリネッツの起用がメンバーにポジティブなエネルギーをもたらした。(その辺りは、
BURRN!誌6月号に詳しい)
昨年1月、ラッシュの知能でありLAに住むニール・パートが、トロントに住むアレックス・ライフソンとケディ・リー(B)に詞を送り、それを3月までに二人がケディのスタジオで曲を付け5曲を形にして、LAに集合。
そこで3人は30年以上にも渡る活動が、揺るぎないものであったことを再確認するとともに、このバンドのさらなる可能性を見いだし、その“スピリチュアル”と“生の精巧さ”に感嘆したという。
アルバム全編を通して、アレックス・ライフソンのパワフルかつ燻し銀のようなギター・ワークが疾走する。
特にアコースティック12弦ギターが見事にアレンジされ、8曲目のアレックスのニックネームが曲名になった“Hope”のそれは、鳥肌ものだ!
ケディのボーカルは、おそらく今までで一番馴染み、ジャズ的なベース・パターンや長年封印してきたメロトロンの復活が最上のファクターとなっている。
その二人が作り出す緊張のごくごく微細な隙間を、容赦のないニールのドラミングが埋め尽くし、タイトでありながら壮大なスケールをもって圧倒的な意識(スピリチュアル)となり、我々の聴覚、視覚、思考力を支配する。
33年の活動を経て、なお尽きることない巨大な宇宙のようなスケールである。
3人の“継続”は33年という月日により燃焼、メルト・ダウンし、2007年新たなビック・ヴァンを起爆したかのようだ。
音質、グルーブ感ともに最上級! これぞ大人のロック!!
ラッシュの歴史は決して終わっていない。今なお、頂上を目指しているのだ。
これは賞賛に値する。
必聴である!
※RUSH-Offical Website●アレックス・ライフソン、『スネークス&アローズ』を語る。※インタビュアー、伊藤セイソク。
●Rush - Making of Snakes and Arrows●Rush Armor and Sword Snakes and Arrows●Rush - Malignant Narcissism (Music Video) Snakes & Arrows●Rush - Spindrift ( Sample From Snakes & Arrows )●RUSH - Far Cry - Music Video ( Snakes & Arrows )ラッシュ/スネーク&アローズ★試聴は
ここ♪
【アレックス・ライフソン/大人のギタリスト講座】
アレックス・ライフソンは1954年、カナダのブリティッシュコロンビア州で生を受けた。
ごく普通の音楽好きな学生だったアレックス・ライフソンに、ある日ロックに魅了するショッキングな出来事が起こる。
1969年、彼が15歳のとき。
そう、
レッド・ツェッペリンのデビューである!
同年、同級生のケディ・リー、一歳年上のドラマー、ジョン・ラッツィとともにその衝撃からバンドを結成。
ラッシュの誕生だ。
ツェッペリンのコピー・バンドから始まり、やがて彼等はトロントのクラブ・シーンのトップ・バンドへと成長。
1974年『戒光のラッシュ(Rush)』でカナダ・デビュー。
同時にドラマーのジョン・ラッツィ脱退。
同年8月には、『戒光のラッシュ(Rush)』がアメリカ発売。
ここで、18世紀文学に精通するインテリ・ドラマー、ニール・パートの加入。
ニール・パートの精神性がアレックス、ケディに衝撃を与え、ラッシュは一気にプログレッシブ・ハード・ロック路線へと突き進むこととなる。
結成当時のアレックス・ライフソンは、ギブソンES-335とマーシャル・アンプをトレード・マークとした。
アレックス・ライフソンのギターの特色は、
今回の新譜『スネークス&アローズ』でも迸る、12弦エレクトリック&アコースティックである!
ノーマルな6弦ギターでは、全く臨めないようなコーラス処理された重厚で広がりのある12弦から繰り出されるピッキング&アルペジオ・サウンド。
ステージでは、ギブソンEDS-1275(6弦&12弦、ダブル・ネック・ギター)を駆使し、スペイシーで牧歌的な効果を演出し、これはラッシュ・サウンドにもアレックス自身にもなくてはならないものである。
さらに、ストラトキャスター、カーヴィン、PRSを使用。
現在のアンプは、ヒュースアンドケトナーの自身のモデル、TRIAMP Mkllを使用している。またこのアンプの売り上げの一部(一台につき$50)が、ユニセフに寄付されている。
ステージ上でのエネルギッシュな演奏では、アンプのスピーカーから音を拾わずにギターのプリ・アンプから直接ミキサー卓に信号を送り、スピーカーからの音をモニターする音作りが特徴的で、これによりエフェクターの操作ミス、シールド抜けを防いでいる。
※アレックス・ライフソンの現在のギアについては
ここを参照されたい。
何においてもクリエーティブな彼は、スタジオに入ったときは料理担当を引き受け、その屈指のギター演奏以外、彼の“ラザニア”も最高の“作品”と評価されているという……。
『スネークス&アローズ(Snakes & Arrows)』で、是非アレックス・ライフソンを体験してみてほしい♪
※過去のラッシュ動画!
●RUSH Fly By Night!●Rush - Tom Sawyer●Rush - Red Barchetta●Rush - Closer To The Heart (live - 1998)●Rush R30 - Mystic Rhythms●Working Man - Rush - R30Blog Ranking
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- 2007/05/29(火) 12:00:00|
- 大人のロック。
-
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| コメント:4
自分も Rush は80年代しか知らなかったりします。
YouTube などで試聴しましたが、ハードなサウンドが確かにいいですねー。
Malignant Narcissism のベースには久々に胸躍る熱いものを感じました(^^)
- 2007/07/15(日) 16:51:44 |
- URL |
- Penguinland #-
- [ 編集]
penguinlandさん
>自分も Rush は80年代しか知らなかったりします。
YouTube などで試聴しましたが、ハードなサウンドが確かにいいですねー。
Malignant Narcissism のベースには久々に胸躍る熱いものを感じました(^^)
ポリスもそうですが、トリオ編成のバンドはそれぞれに腕がなければ成立しないですもんね!
いまさら、この時代にあれだけの作品を作れるというのは驚異です!
penguilandさん、今回もさかのぼって読んでいただき感謝いたします。
金曜が楽しみです♪
ありがとうございました。
- 2007/07/24(火) 11:32:51 |
- URL |
- noodles2 #-
- [ 編集]
Snakes & Arrowsを検索していたらこのブログに当りました。確かにいいアルバムです。自分は、デビュー当時から聞いている隠れRUSH信者です。
ドラムをやっている為ニールの信者だったりもします。今回のアルバムは確かに過去の物とは別のように聞こえます。
メンバーも今回は演奏しまくったと言っているように
かなりRUSHぽい?感じが聴き取れます。
以前よりも1曲1曲が複雑のような気がします。
そして綿密に計算されたアレンジはRUSHそのもの!
個人的には、CounterpartsやTest For Echoが好きだったりします。
- 2008/06/16(月) 12:45:47 |
- URL |
- wolf666 #dOOLToq2
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wolf666さん
コメント、ありがとうございました。
僕もラッシュは、かなり好きなんです。
でも、過去含め意外に記事への反応が薄く、そのままラッシュの日本における知名度の低さに落胆していました。
熱いコメント、感謝致します!
先頃、ライブ盤も発売されたようですね♪
- 2008/06/18(水) 12:27:44 |
- URL |
- noodles2 #-
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